現場マスター

焼きばめの加熱温度の計算

軸受の内径としめしろ・室温から、内輪を加熱する温度を求めます。

焼きばめの加熱温度

軸受の内径 d

内輪の内径(軸径)を mm で入力します。軸受のカタログの寸法表の内径 d と同じ数です。

式の d です(NTN 精密転がり軸受 技術解説 p.29)。

しめしろ δ

軸と内輪のしめしろを μm で入力します(30 μm なら 30)。

はめあいで決まるしめしろの最大値を入力します。ジェイテクトは「この最大しめしろ値よりも大きい『内輪の膨張量』を得られるように加熱温度を決めればよい」としています。

室温

加熱する前の軸受と軸の温度です。加熱温度は、室温に温度上昇 ΔT を加えた温度です。

−30〜50 ℃ の範囲で入力します。0 ℃ より低いときは − を付けます。

冷却の見込みなし

軸受の内径・しめしろ・室温を入力すると、加熱温度を表示します。

詳しい設定

作業中の冷却の見込み

作業中の冷却の見込み

ΔT は、内径がしめしろと同じだけ広がる温度上昇です。その温度では軸とのすきまが無く、作業中に冷えると入りません。

ジェイテクトは「取付け作業中の冷却も考慮して、さらに20~30℃高く加熱しておくとよい」、NSK は「作業中に内輪が冷えて、取付けが困難にならないよう、高めに軸受を加熱します」としています。

NTN の例(ΔT 23.8 ℃)は「室温+30℃程度に加熱すればよい」「組立時間中の冷却を考慮しておくことが重要」です。

軸受の線膨張係数 12.5×10⁻⁶ /℃

計算の内訳