2つの計算の画面の入力のしかたと、D と H の測り方です。
D と H から採光補正係数と有効採光面積、居室の 1/7 の判定
「補正係数」の画面の手順
- 「用途地域の区分」で、敷地の用途地域が含まれる号を選びます。住居系の8地域は第1号、準工業・工業・工業専用地域は第2号、近隣商業・商業地域と用途地域の指定のない区域は第3号です。
- 「開口部が面する所」で、隣地・道・公園や川などのどれに面するかを選びます。道か公園・川などを選んだときは、その幅(m)も入力します。
- 「開口部の直上の部分」に、開口部の真上にある建築物の部分(軒先・ひさし・上の階のバルコニーの先端など)ごとに、水平距離 D と垂直距離 H を m で入力します。部分が2つ以上あるときは「+ 部分を追加」で行を増やします。
- 「開口部の種類」で、側窓など・天窓・外側に縁側がある開口部のどれかを選びます。
- 採光補正係数がいちばん大きな数で表示されます。開口部の面積(m²)を入力すると、有効採光面積(開口部の面積 × 採光補正係数)も表示します。
- 「計算の内訳」には、部分ごとの D/H、採光関係比率、算定値、当てた決まり(各号のイ・ロ・ハ、天窓・縁側の倍率、3.0 の限度)が順に表示されます。確認申請の採光の計算書と見比べるときに使います。
例: 住居系の地域で、隣地に面する窓の直上の軒先から隣地境界線まで 1.5 m、軒先から窓の中心まで 3.0 m なら、D/H は 0.500、採光補正係数は 1.60 です。窓の面積が 1.65 m² なら、有効採光面積は 2.64 m² です。
「居室」の画面の手順
- 居室の床面積(m²)を入力します。
- 「必要な割合」で、居室の種類に応じた割合(1/5・1/7・1/10)を選びます。住宅の居住のための居室は 1/7 です。
- 「開口部」の表に、その居室の窓などを1行に1つずつ、面積と採光補正係数を入力します。採光補正係数は「補正係数」の画面で開口部ごとに計算できます。名前は空欄でも計算できます。
- 開口部ごとの有効採光面積の合計と、必要な有効採光面積(床面積 × 割合)を比べて、「○ 足りる」か「✗ 足りない」を表示します。足りないときは、あと何 m² 必要かも表示します。
例: 床面積 12 m² の住宅の居室に、上の窓(有効採光面積 2.64 m²)が1つなら、必要な有効採光面積は 12 m² × 1/7 = 1.72 m² なので「○ 足りる」です。
D と H の測り方
建築基準法施行令 第20条第2項第1号は、D と H を次のように決めています。
- D(水平距離): 開口部の直上にある建築物の各部分から、その部分の面する隣地境界線(同じ敷地の他の建築物か、その建築物の他の部分に面するときは、その対向部)までの水平距離。
- H(垂直距離): その部分から開口部の中心までの垂直距離。
- 直上の部分には、開口部の直上垂直面から後退し、又は突出する部分も含みます。半透明のひさしその他採光上支障のないひさしは除きます。
- D を H で除した数値のうち、最も小さい数値が「採光関係比率」です。
長さは m で入力します。図面の 1,500 mm は 1.5 です。1,000 m を超える数を入力すると、mm で入力したと見て計算しません。
表示の桁
- 採光補正係数は小数第2位まで(第3位以下を切り捨て)、有効採光面積は小数第2位まで(切り捨て)、必要な有効採光面積は小数第2位まで(切り上げ)で表示します。
- D/H と算定値は小数第3位まで(切り捨て)で表示します。号の数値(イ・ロ・ハ)は丸める前の値で判定します。
- 居室の判定は、丸める前の有効採光面積の合計と、床面積 × 割合を比べます。