説明

送り速度の計算の使い方(フライス・ドリル・旋盤)

フライスとドリル・旋盤の2つの画面の、入力のしかたと計算結果の読み方です。

フライス・エンドミル(「フライス」の画面)

マシニングセンタやフライス盤で、エンドミルや正面フライスのように刃が何枚もある工具を使うときの画面です。1刃当たりの送りと刃数・主軸回転速度から、送り速度(テーブル送り)を求めます。

  1. 「求めるもの」で「送り速度 vf」を選びます(開いたときはこちらです)。
  2. 1刃当たりの送り fz(mm/t)を入力します。工具のカタログの切削条件に書いてある値です。
  3. 刃数 z(枚)と主軸回転速度 n(min⁻¹)を入力します。
  4. 送り速度 vf(mm/min)と、1回転当たりの送り fr(mm/rev)が表示されます。

例: 1刃当たりの送り 0.1 mm/t・刃数 10枚・主軸回転速度 500 min⁻¹ なら、送り速度は 500 mm/min、1回転当たりの送りは 1 mm/rev です。三菱マテリアルの「フライス加工計算式」の例題と同じ数です。

「求めるもの」で「1刃当たりの送り fz」を選ぶと、送り速度から1刃当たりの送りを逆算します。送り速度 500 mm/min・刃数 10枚・主軸回転速度 500 min⁻¹ なら 0.1 mm/t です。プログラムの送り速度が、刃1枚当たりでどれだけの送りになっているかを確かめるときに使います。

ドリル・旋盤(「ドリル・旋盤」の画面)

ドリルの穴あけや旋盤の旋削のように、送りを1回転当たり(mm/rev)で表す加工の画面です。刃数は使いません。

  1. 画面の上部の「ドリル・旋盤」を選びます。
  2. 1回転当たりの送り f(mm/rev)と主軸回転速度 n(min⁻¹)を入力すると、送り速度 vf(mm/min)が表示されます。
  3. 「求めるもの」で「1回転当たりの送り f」を選ぶと、送り速度と主軸回転速度から1回転当たりの送りを求めます。

例: ドリルで1回転当たりの送り 0.2 mm/rev・主軸回転速度 1,350 min⁻¹ なら 270 mm/min(「穴加工計算式」の例題)。旋盤で1分間に 120 mm 削り進み、主軸回転速度が 500 min⁻¹ なら 0.24 mm/rev(「旋削加工の計算式」の例題)です。

計算結果の読み方と丸め

いちばん上の大きな数が計算結果で、その下に、入力した数をどう掛けたか(割ったか)を1行で表示します。「計算の内訳」を開くと、使った式と丸める前の数が表示されます。

送り速度は小数第2位を四捨五入して小数第1位まで、1刃当たりの送りと1回転当たりの送りは有効数字3桁に四捨五入して表示します。たとえば刃数 4枚・主軸回転速度 12,000 min⁻¹・送り速度 1,000 mm/min の1刃当たりの送りは 0.0208333… mm/t で、画面には 0.0208 mm/t と表示します。

空の欄があるあいだは計算結果を表示しません。0 や負の数、数でない字を入力したときは、どの欄を直せばよいかを1行で表示します。刃数は 1 以上の整数だけを受け付けます。

この計算が決めないこと

1刃当たりの送り・1回転当たりの送り・主軸回転速度の値は、この計算では決めません。被削材と工具に合う値は、工具メーカーのカタログの切削条件から選びます。不二越のドリルのカタログ(No.2235-4)の「切削条件ご利用の注意」には「機械剛性やワーククランプ、加工部形状などの状況により切削条件を調整してください。」とあります。

出典

フライスの送り速度を計算する

ドリル・旋盤の送り速度を計算する