ドリルと旋盤は送りを mm/rev で表し、回転速度を掛けると mm/min です。
ドリルの送り速度
三菱マテリアルの「穴加工計算式」も不二越のドリルのカタログも、ドリルの送りを1回転当たり(mm/rev)で書き、刃数は式に含めていません。「穴加工計算式」は主軸(Z軸)送り速度を vf = fr × n としていて、例題は1回転当たりの送り 0.2 mm/rev・回転速度 1,350 min⁻¹ で、主軸の送りは 270 mm/min です。
同じ資料の穴あけ時間の例題(SCM440・φ15・深さ 30 mm・切削速度 50 m/min・送り 0.15 mm/rev)は、回転速度が 1,061.57 min⁻¹ で、送り速度にすると 0.15 × 1,061.57 = 159.2 mm/min です。
ドリルの送り率(%)
不二越のドリルのカタログ(No.2235-4 p.12「切削条件計算式」)は、送り量を工具径で割った送り率でも書いています。
カタログの例(PF4D・被削材 炭素鋼 S50C・工具径 φ5・回転数 5,100 min⁻¹・送り速度 590 mm/min): 送り量 = 590 ÷ 5,100 = 0.116 mm/rev、送り率 = 0.116 ÷ 5 = 2.3%。
送り率から送り量に戻すときは f = 送り率 × Dc ÷ 100 で、送り率 2.3% の φ5 なら 0.115 mm/rev です。0.116 mm/rev と最後の桁が違うのは、送り率を 2.3% に丸めたためです。
旋盤の送り速度
旋削も送りを1回転当たり(mm/rev)で表します。三菱マテリアルの「旋削加工の計算式」は、1分間当たりの切削長さ l(mm/min)と主軸回転速度 n から f = l ÷ n としています。主軸の回転速度 500 min⁻¹ で1分間の切削長さが 120 mm/min なら、1回転当たりの送りは 0.24 mm/rev です。
逆に、送り 0.2 mm/rev・回転速度 1,000 min⁻¹ なら l = 0.2 × 1,000 = 200 mm/min です(同じ資料の切削時間の例題)。このアプリの「ドリル・旋盤」の画面では、l を送り速度の欄に入力します。
出典
- 穴加工計算式(三菱マテリアル 技術情報): 主軸送り vf = fr × n と例題・穴あけ時間の例題の回転速度
- 旋削加工の計算式(三菱マテリアル 技術情報): 送り f = l ÷ n と例題・切削時間の例題
- 不二越 アクアドリルEX パワーフィード カタログ No.2235-4(2018年5月): p.12「切削条件計算式」の送り量と送り率の式と例