説明

加工時間の計算(送る長さと送り速度)

加工時間は、送る長さを送り速度で割って求めます。

フライス

Tc = L ÷ vf(min) L = l + DC(mm)

L はテーブル総送りの長さで、三菱マテリアルの「フライス加工計算式」は「被切削材長さ(l)+フライス直径(DC)」としています。

例題: 鋳鉄(FC200)のブロック、幅 100 mm・長さ 300 mm の平面を、正面フライス ø200・刃数16枚・1刃当たりの送り 0.25 mm/t・主軸回転速度 200 min⁻¹ で仕上げます。テーブル送りは 0.25 × 16 × 200 = 800 mm/min、総送りの長さは 300 + 200 = 500 mm で、加工時間は 500 ÷ 800 = 0.625 min(37.5秒)です。

穴あけ

Tc = (ld × i) ÷ (n × fr)(min)

ld は穴あけ長さ(mm)、i は穴数、n は主軸回転速度、fr は1回転当たりの送りです。分母の n × fr が送り速度なので、穴あけ長さの合計を送り速度で割るのと同じです。

例題(「穴加工計算式」): φ15・深さ 30 mm の穴を1つ、回転速度 1,061.57 min⁻¹・送り 0.15 mm/rev であけると、(30 × 1) ÷ (1,061.57 × 0.15) = 0.188 min(11.3秒)です。

旋削

Tc = lm ÷ l(min)

lm は工作物の長さ(mm)、l は1分間の切削長さ(mm/min)です。

例題(「旋削加工の計算式」): 長さ 100 mm の被削材を回転速度 1,000 min⁻¹・送り 0.2 mm/rev で削ると、l = 0.2 × 1,000 = 200 mm/min、Tc = 100 ÷ 200 = 0.5 min(30秒)です。

式に含まれない時間

どの式も、式の中の長さ(フライスは L、穴あけは ld × i、旋削は lm)を送り速度で割った時間です。工具の交換や早送りの時間は含まれていません。このアプリの画面は加工時間を表示しないので、送り速度を求めたら、送る長さをその数で割ってください。計算結果は分なので、60 を掛けると秒になります。

出典

フライスの送り速度を計算する

ドリル・旋盤の送り速度を計算する