説明

送り速度のよくある質問(F の値・切削速度との違い・単位)

送り速度の単位、切削速度との違い、プログラムの F の値についてです。

送り速度と切削速度は何が違いますか

切削速度 vc(m/min)は、回っている刃先が被削材に対して動く速さで、vc = π × D × n ÷ 1000 です(D はフライス・ドリルなら工具の直径、旋削なら被削材の直径)。送り速度 vf(mm/min)は、工具(フライスではテーブル)が1分間に送られる長さです。切削速度は直径と回転速度で決まり、送り速度は1刃当たりの送り(または1回転当たりの送り)と回転速度で決まります。

min⁻¹ と rpm は同じですか

同じ数です。どちらも1分間の回転数で、三菱マテリアルの計算式も不二越のカタログも min⁻¹ と書いています。1,350 rpm は 1,350 min⁻¹ です。

mm/t と mm/tooth は違いますか

どちらも1刃当たりの送りの単位で、同じものです。三菱マテリアルの「フライス加工計算式」は、同じページの中で mm/t. と mm/tooth の両方を使っています。

プログラムの F には、どの数を使いますか

送りを1分間当たり(mm/min)で指令しているなら送り速度 vf を、1回転当たり(mm/rev)で指令しているなら1回転当たりの送りを使います。どちらで指令するかは機械とプログラムの決まりで違うので、機械の取扱説明書で確かめてください。

刃数の違う工具に替えたら、送り速度も変えますか

1刃当たりの送りを保つなら変えます。送り速度は刃数に比例するので、1刃当たりの送り 0.1 mm/t・500 min⁻¹ で 4枚刃なら 200 mm/min、2枚刃なら 100 mm/min です。刃数ごとの数は「エンドミルの送り速度と1刃当たりの送り(mm/t)」のページにあります。

計算結果はどこまで丸めていますか

送り速度は小数第1位まで、1刃当たりの送りと1回転当たりの送りは有効数字3桁です。不二越のカタログの例も、590 ÷ 5,100 = 0.11568… を 0.116 mm/rev と書いています。「計算の内訳」には、丸める前の数を6桁まで表示します。

送りや回転速度の値は、どこで決めますか

工具メーカーのカタログの切削条件から選びます。このアプリは、選んだ値から送り速度を計算するだけで、その値が被削材や工具に合っているかは判断しません。カタログの条件を下げるときの考え方は「切削速度と送り速度の計算(カタログの切削条件から)」のページにあります。

出典

フライスの送り速度を計算する

ドリル・旋盤の送り速度を計算する