静岡市の基準は、流入管を受水槽が4〜6時間で満水になる口径にするとしています。
流入管は4〜6時間で満水にできる口径
静岡市の基準は、受水槽へ給水するための流入管の口径は、その受水槽を4~6時間で満水できる口径とし、配水管の水圧等も十分考慮し決定すること、としています。満水にするのに要る流入量は、受水槽の有効容量を時間で割って求めます。
受水槽の有効容量 19.2 m³ なら、4時間で満水にするには 4.8 m³/h(80 L/min)、6時間なら 3.2 m³/h(53.3 L/min)です。流入管の口径は、この流量で4〜6時間のうちに満水にできるように、配水管の水圧等も考えて決めます。
| 受水槽の有効容量 | 4時間で満水 | 6時間で満水 |
|---|---|---|
| 5 m³ | 1.25 m³/h | 0.83 m³/h |
| 10 m³ | 2.5 m³/h | 1.67 m³/h |
| 19.2 m³ | 4.8 m³/h | 3.2 m³/h |
| 35 m³ | 8.75 m³/h | 5.83 m³/h |
| 60 m³ | 15 m³/h | 10 m³/h |
静岡市の流入管口径と受水槽有効容量の表
静岡市の基準は、流入管口径と受水槽有効容量の関係を次の表にしています。他の地域では、その地域の水道事業者の基準によります。
| 流入管口径 | 受水槽有効容量 |
|---|---|
| 20 mm | 5 m³ 以下 |
| 25 mm | 5 m³ を越え 10 m³ 以下 |
| 40 mm | 10 m³ を越え 35 m³ 以下 |
| 50 mm | 35 m³ を越え 60 m³ 以下 |
| 75 mm | その都度協議 |
同じ基準は、受水槽への流入管口径が 20 mm 以上は定水位弁を使用する自動水位制御装置方式とし、50 mm 以上の場合は時間差給水とする、としています。時間差給水の時間帯は、1日2回給水(午前10時から午後5時までと、午後10時から午前6時まで)か、夜間給水(午後10時から午前6時まで)です。
1時間当たりの給水量(使用時間で割る式)
鹿児島市の基準は、一般に受水槽への単位時間当たり給水量は、1日当たりの計画使用水量を使用時間で除した水量とする、としています。神戸市の基準も、低置タンクの時間当り補給水量を、1日当り使用水量 ÷ 1日当り使用時間 としています。計画一日使用水量 38.4 m³/日・1日の使用時間 10時間なら 3.84 m³/h です。鹿児島市の基準の計算例は、1日使用時間を 10時間として水道メーターの口径を 40 mm(表 3‐12)としています。
満水にする流入量(有効容量 ÷ 4〜6時間)は、空の受水槽を満水にするための流量です。1時間当たりの給水量(計画一日使用水量 ÷ 使用時間)は、使用時間の間に使う水の1時間当たりの平均です。
出典
- 静岡市上下水道局「給水装置工事施工基準」(令和8年4月改訂)第5章 受水槽以下給水設備設置基準 第4節 2 受水槽容量の算定・3 受水槽への流入管口径・5 高置水槽の設置基準
- 鹿児島市水道局「給水装置工事施行基準(2026.4 改正版)」3-1-18 受水槽式給水の計画使用水量・3-1-28 計算例・4-1-8 受水槽の有効容量・4-2-1 高置水槽の有効容量・参-9-4 計算例(給水)例題5
- 神戸市水道局「給水装置工事施行基準 2023」Ⅱ 受水タンク以下装置指導基準 2.4 受水タンクの大きさ・2.5 補給水量
流入管口径の表は静岡市の基準の表です。口径は配水管の水圧等も考えて決めます。