計画一日使用水量は、使用人員・延べ床面積・使用実績などから求めます。
計画一日使用水量から受水槽・高置水槽の有効容量
計画一日使用水量の3つの求め方
鹿児島市の基準は、計画一日使用水量は、建物種類別単位給水量・使用時間・人員(表 3‐11)を参考にするとともに、当該施設の規模と内容、給水区域内における他の使用実態等を十分考慮して設定する、としています。算定には次の方法があります。
- 使用人員から算出する場合: 1人1日当たり使用水量(表 3‐10 又は表 3‐11)× 使用人員
- 使用人員が把握できない場合: 単位床面積当たり使用水量(表 3‐11)× 延床面積
- その他: 使用実績等による積算
静岡市の基準も、使用人員、延べ床面積から算出する方法、使用実績を参考にする方法、給水用具の使用水量から算出する方法等がある、としています。鹿児島市の基準は、実績やその他の資料が無い場合でも、用途別及び使用給水用具ごとに使用水量を積み上げて算出する方法もある、としています。
集合住宅の設計水量(鹿児島市の表 3‐10)
| 間取り | 人員 | 設計水量 |
|---|---|---|
| 1K・1DK・1LDK | 2.0 人 | 270 L/人 |
| 2K以上 | 4.0 人 | 230 L/人 |
集合住宅は、間取りごとに 人員 × 戸数 を使用人員にして、設計水量を掛けます。1LDK 20戸と 3LDK 30戸なら 10,800 L/日 と 27,600 L/日 で、合計 38,400 L/日(38.4 m³/日)です。このアプリの「使用人員」のタブは、この形で区分ごとに1行ずつ入力します。
建物の種類ごとの単位給水量(表 3‐11 から抜き書き)
| 建物種類 | 単位給水量(1日当り) | 使用時間 | 注記 |
|---|---|---|---|
| 戸建て住宅 | 200〜400 L/人 | 10 h/日 | 居住者1人当り |
| 集合住宅 | 200〜350 L/人 | 15 h/日 | 居住者1人当り |
| 官公庁・事務所 | 60〜100 L/人 | 9 h/日 | 在勤者1人当り |
| 総合病院 | 1,500〜3,500 L/床・30〜60 L/m² | 16 h/日 | 延べ面積1 m² 当り |
表 3‐11 の注は、単位給水量は設計対象給水量であり、年間1日平均給水量ではない、としています。また、備考欄に特記のない限り、空調用水、冷凍機冷却水、実験・研究用水、プロセス用水、プール・サウナ用水等は別途加算する、としています。総合病院は、設備内容などにより詳細に検討する、とされています。表には、官公庁・事務所の有効面積当たりの人員 0.2人/m² のような、有効面積当たりの人員の欄もあります。
たとえば在勤者 200人の事務所で 1人1日当たり 100 L(表の幅の上の値)とすると、計画一日使用水量は 20,000 L/日(20 m³/日)です。
使用実績から求めるとき
今ある建物の受水槽を確かめるときは、使用実績から計画一日使用水量を考えることになります。検針の使用量を日数で割った値は、その期間の1日の平均です。表 3‐11 の注のとおり、計画一日使用水量に使う単位給水量は年間1日平均給水量ではありません。鹿児島市の基準の例題5も、計画一日使用水量を「1日最大使用水量」と書いています。
使用水量の単位は、1,000 L が 1 m³ です。L/日 で求めた値は 1,000 で割って m³/日 にしてから「使用水量」のタブに入力します。
出典
- 鹿児島市水道局「給水装置工事施行基準(2026.4 改正版)」3-1-18 受水槽式給水の計画使用水量・3-1-28 計算例・4-1-8 受水槽の有効容量・4-2-1 高置水槽の有効容量・参-9-4 計算例(給水)例題5
- 静岡市上下水道局「給水装置工事施工基準」(令和8年4月改訂)第5章 受水槽以下給水設備設置基準 第4節 2 受水槽容量の算定・3 受水槽への流入管口径・5 高置水槽の設置基準
表 3‐11 は4行だけを引きました。ほかの建物種類は出典の表を見てください。
計画一日使用水量から受水槽・高置水槽の有効容量