受水槽の有効容量は、計画一日使用水量に 4/10〜6/10 を掛けて求めます。
計画一日使用水量から受水槽・高置水槽の有効容量
受水槽の容量の計算式
鹿児島市水道局の給水装置工事施行基準(2026.4 改正版)は「受水槽有効容量は,計画一日使用水量の 4/10~6/10 程度が標準である」とし、第4章でも、受水槽の有効容量は水質を保全し、円滑な給水を保持するため、計画一日使用水量の 4/10~6/10 を標準とする、としています。静岡市上下水道局の給水装置工事施工基準(令和8年4月改訂)も、受水槽有効容量は計画1日使用水量の4/10~6/10 程度が標準である、としています。
高置水槽の 1/10 は鹿児島市の基準、流入量の 4〜6時間は静岡市の基準(流入管は、その受水槽を4~6時間で満水できる口径とする)によります。計画一日使用水量の求め方は「計画一日使用水量の求め方」にまとめました。
計算例(鹿児島市の基準の計算例)
鹿児島市の基準の受水槽式の計算例は、1LDK 20戸と 3LDK 30戸の集合住宅です。使用人員は 1LDK が 2.0人、3LDK が 4.0人、使用水量は 1LDK が 270 L/人・日、3LDK が 230 L/人・日(表 3‐10)です。
基準の計算例も「計画一日使用水量の 5/10(4/10~6/10)とする。38,400ℓ/日×5/10=19,200ℓ/日よって,19.2 ㎥とする。」としています。このアプリの「使用人員」のタブに同じ数を入力すると、受水槽の有効容量 19.2 m³ と、高置水槽の有効容量 3.84 m³(1/10)が表示されます。
計算例(3DK 20戸のマンション・例題5)
同じ基準の参考資料「計算例(給水)」の例題5は、3DK 20戸のマンションの受水槽と高置水槽の有効容量です。1人1日当たり使用水量は 230 L、3DK の人員は表 3‐10 から 4人です。
例題5は受水槽を 4/10 で計算しています。5/10 なら 9.2 m³、6/10 なら 11.04 m³ です。どれも標準の範囲です。
計画一日使用水量ごとの受水槽と高置水槽の有効容量
| 計画一日使用水量 | 受水槽 4/10 | 受水槽 5/10 | 受水槽 6/10 | 高置水槽 1/10 |
|---|---|---|---|---|
| 10 m³/日 | 4 m³ | 5 m³ | 6 m³ | 1 m³ |
| 18.4 m³/日 | 7.36 m³ | 9.2 m³ | 11.04 m³ | 1.84 m³ |
| 38.4 m³/日 | 15.36 m³ | 19.2 m³ | 23.04 m³ | 3.84 m³ |
| 43.7 m³/日 | 17.48 m³ | 21.85 m³ | 26.22 m³ | 4.37 m³ |
| 100 m³/日 | 40 m³ | 50 m³ | 60 m³ | 10 m³ |
このページを作るときに、計算の画面と同じ式で計算した数です(m³ は小数2桁まで)。
端数の扱い
基準は丸め方を決めていません。鹿児島市の基準の 2019.6 版の計算例は、計画一日使用水量 43,700 L/日 に 5/10 を掛けた 21,850 L を「21.9 ㎥とする」としていました(小数1桁)。例題5は 7.36 m³(小数2桁)です。このアプリは m³ を小数2桁まで表示し、L も一緒に表示します。計算は丸める前の値で続けます。
使い方
- 計画一日使用水量(m³/日)が分かっているときは「使用水量」のタブに入力します。使用人員から求めるときは「使用人員」のタブで、区分ごとに使用人員と1人1日当たり使用水量(L)を入力します。
- 受水槽の有効容量(選んだ割合)・標準の範囲(4/10〜6/10)・高置水槽の有効容量(1/10)・4時間と6時間で満水にする流入量が表示されます。
- 割合(4/10・5/10・6/10)と給水方式(高置水槽式・圧力水槽式・ポンプ直送式)は「詳しい設定」で選びます。高置水槽式でなければ、高置水槽は計算しません。
- 今の受水槽の有効容量を入力すると、計画一日使用水量の何/10 かと、標準の範囲かを表示します。
- 式と途中の数は「計算の内訳」で見られます。
出典
計画一日使用水量から受水槽・高置水槽の有効容量