説明

配管の放熱量の計算の使い方

入力する欄と、計算結果の見方・詳しい設定の使い方を、出典の計算例で説明します。

入力する欄

計算結果の見方

いちばん大きな数は、管 1 m 当たりの放散熱量(W/m)です。その下に保温の表面温度(℃)と、管の長さを入力したときはその長さ分の放散熱量(W)を表示します。

「保温なしと比べる」(保冷のときは「保冷なしと比べる」)は、同じ管を保温しなかったときの放散熱量と、保温で減った割合です。保温なしは、同じ表面熱伝達率で求めた目安です(詳しくは「保温なし(裸管)の放熱量」)。

内部流体温度が周囲温度より低い保冷のときは、外から管へ入る熱を「侵入熱量」として正の数で表示します。出典の計算例は、同じ数を放散熱量のマイナスで書いています。

「計算の内訳」には、保温の外径・平均温度・熱抵抗・熱通過率と、数値を代入した式を表示します。

詳しい設定

熱伝導率の入力: 「値を入力」は平均温度での熱伝導率を1つ入力します。「式 λ0+β×θ」は、カタログの式の λ0 と β を入力すると、平均温度(内部流体温度+周囲温度)÷2 での λ を計算します。

表面熱伝達率: 初めは「保温 12・保冷 8(温度で選ぶ)」で、内部流体温度が周囲温度より高ければ 12、低ければ 8 W/(m²·K) で計算します(出典の値)。12 か 8 に決めることも、値を入力することもできます。

計算の例(出典 A の計算例 Q4)

鋼管 100A(外径 0.114 m)にグラスウールの保温筒 40 mm を巻き、内部流体温度が 100 ℃、周囲温度が 20 ℃ のときの例です。熱伝導率はマグパイプカバーの式 λ=0.031+0.000166×θ で入力します。

項目値
管の外径・保温の厚さ114 mm・40 mm
熱伝導率(平均温度 60 ℃)0.04096 W/(m·K)
表面熱伝達率12 W/(m²·K)
放散熱量36.3 W/m
表面温度25.0 ℃
保温なしの放散熱量344 W/m
減った割合89.4 %

出典の計算結果は 36.3 W/m・25.0 ℃ で、同じ数になります。

数の丸め方

計算は丸めずに行い、表示するときだけ四捨五入します。放散熱量は、100 以上を整数、10 以上を小数1桁、1 以上を小数2桁、1 未満を小数3桁で表示します(出典の計算例の 36.3 W/m・−7.76 W/m と同じ桁の数)。表面温度は小数1桁です。

出典

配管の放熱量を計算する