説明

よくある質問

放散熱量の単位・保冷のマイナス・表面熱伝達率・熱伝導率・計算例との違いの質問と回答です。

放散熱量と貫流熱量は同じものですか?

どちらも、管の中から保温材を通って周囲へ逃げる熱の量で、同じ式で求めます。マグ・イゾベールの技術資料は「貫流熱量(熱損失量、侵入熱量)」、JFEロックファイバーとエイ・ケー・ケーの資料は「放散熱量」と書いています。

W/m とは何ですか?

管 1 m 当たりに逃げる熱の量(ワット)です。管の長さを掛けると管全体の熱量(W)になり、時間を掛けると熱の量(Wh)になります。

保冷のときに放散熱量がマイナスになるのはなぜですか?

内部流体温度が周囲温度より低いと、熱は外から管へ入るからです。出典の計算例 Q5 は −7.76 W/m と書いています。このアプリは、外から入る熱を「侵入熱量」として正の数で表示します。

表面熱伝達率は 12 と 8 のどちらを使いますか?

出典の技術資料は、保温の場合 12、保冷の場合 8 W/(m²·K) です。ジャケットから外気への熱伝達率を 8 とする計算例もあります(エイ・ケー・ケー)。風のある屋外や、表面の温度が高いときは大きくなるので、そのときは「詳しい設定」で値を入力してください。

熱伝導率はどの温度の値を使いますか?

保温材の平均温度での値です。表面温度が分かるまでは(内部流体温度+周囲温度)÷2 で計算し、表面温度を求めたあとで再確認します。

管の外径は呼び径(100A など)の数ですか?

違います。管の外側の直径を mm で入力します。出典の計算例は、100A を 0.114 m、25A を 0.034 m、80A を 0.0891 m として計算しています。

出典の計算例と最後の桁が違うのはなぜですか?

出典は手計算のため、π を 3.14 に、熱伝導率や途中の数を丸めて計算しています。このアプリは丸めずに計算し、表示するときだけ四捨五入します。マグ・イゾベールの Q4 は、熱伝導率を式で入力すると出典と同じ 36.3 W/m・25.0 ℃ になります。

保温を厚くすると放散熱量が増えることはありますか?

この式では、保温の外径が 2λ/α より細いうちは、保温を厚くするほど放散熱量が増えます。λ が 0.041、α が 12 なら 2λ/α は約 6.8 mm なので、ふつうの配管では起こりません。

管の内面の熱伝達や、鋼管の厚さは計算に入りますか?

入りません。出典のメーカーの技術資料と同じく、保温材と表面の2つの熱抵抗で計算し、管の外面の温度を内部流体温度とみなします。TLV の資料は、蒸気から管の内面への熱伝達の抵抗も加える形を示しています。

屋外の配管はどう考えますか?

風のある屋外では表面熱伝達率が大きくなります。エイ・ケー・ケーの熱設計要領は、屋内(無風)の放散熱量表に対して、屋外では 15% 上乗せするとしています。このアプリでは、表面熱伝達率を値で入力して確かめられます。

出典

配管の放熱量を計算する