説明

段階揚水試験とは(段の数・時間・水位の安定)

揚水量を段階的に変えて、段ごとの水位降下量を測る試験です。

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段階揚水試験の揚水量と水位降下量から適正揚水量と比湧出量

段階揚水試験は、揚水量を段階的に変えて、段階ごとの揚水量と水位(水位降下量)との関係を調べる試験です(環境省のガイドライン 1-2 段階揚湯試験)。大阪府の資料は、揚水量と水位降下量の関係、井戸損失・帯水層損失・井戸効率を把握し、連続揚水試験の揚水量を決める試験としています。

試験の順

環境省のガイドラインに収録された神奈川県の揚湯試験実施要領と富山県の揚湯試験実施要領は、揚湯試験を段階揚湯試験、連続揚湯試験、水位回復試験の順で行うとしています。段階揚湯試験の前には、孔内洗浄と予備揚湯を行い、揚湯特性の概要を把握します。

段の数と1段の時間

出典段の数1段の時間
環境省 ガイドライン5段階以上が基本最低1時間
神奈川県 揚湯試験実施要領5段階以上動水位が安定するまで
富山県 揚湯試験実施要領4段階以上原則3時間以上、かつ安定するまで
水道技術研究センター最大揚水量を5〜6段階以上に分ける原則1時間
大阪府の資料(温泉部会協議事項)5段階以上2時間以上

神奈川県の要領は、段の揚湯量の決め方として、利用計画に基づいた必要な揚湯量を基準に、それより少ない揚湯量・多い揚湯量をそれぞれ2〜3段階設定する方法と、動力装置の最大揚湯可能量を5等分して基準にする方法を示し、最小揚湯量から順に揚湯するとしています。水道技術研究センターの解説は、段階揚水試験には揚水量の段階上昇(水位降下)と段階降下(水位上昇)があるとしています。

水位の安定の目安

環境省のガイドラインは、これらの数値は目標値で、ガスを多く含む温泉などでは安定しないことがあり、試験期間の延長や機器の精度、水位変化の様相も考えた総合的な判断が重要としています。

自然水位と水位降下量

水位降下量は、自然水位(揚湯していない状態での水位)からの水位の差です。神奈川県の要領は、自噴していない源泉では静水位を測って自然水位とし、自噴している源泉では湧出口を高くしていき、自噴が止まった高さを自然水位とするとしています。環境省のガイドラインの一般的な事例では、自然水位 −50.2 m、1段目(30 L/分)の水位 −69.1 m で、水位降下量は 18.9 m です。

記録の桁と測定の間隔

神奈川県と富山県の要領は、水位を m 単位で小数点以下第2位まで、揚湯量を L/分 単位の整数で表示するとしています。富山県の要領の測定間隔の目安は、開始後10分までは1分間隔、10分から30分までは5分間隔、30分から60分までは10分間隔、60分から180分までは30分間隔、180分以降は60分間隔です。

出典

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段階揚水試験の揚水量と水位降下量から適正揚水量と比湧出量