説明

共同住宅のガスボンベの本数(戸数とピーク時間)

共同住宅は、戸数で式の係数とピーク時間が決まり、交換周期では計算しません。

共同住宅の式

Bn1 = Q × 1.1 ÷ (K × 14) (2〜10 戸) Bn1 = Q × 0.7 × 1.1 ÷ (K × 14) (11〜69 戸)

JAFMEC の入力例ガイドブック(p.130)の、LPG 容器の算定(共同住宅)の式です。一般の式 Q ÷ (K × 14) の Q に、2〜10 戸では 1.1 を、11〜69 戸では 0.7 × 1.1 を掛けます。式の範囲は 69 戸までなので、計算の画面も 2〜69 戸のときだけ計算します。

同じ資料は、同時使用率の考え方が「一般は器具の数によって変わるのに対して、共同住宅は戸数によって決まります」とし、共同住宅の同時使用率は高圧ガス保安協会の書籍に基づいているとしています。

消費状況(ピーク時間)の推定

共同住宅では、戸数からピーク時間を推定し、そのピーク時間の標準ガス発生能力 K を使います。資料の表は次のとおりです。計算の画面では、戸数を入力すると欄の下にピーク時間の推定が表示されます。

戸数(戸)ピーク時間(h)
21.0
3〜71.5
8〜142.0
15〜303.0
31〜504.0
51〜695.0

例: 14 戸

資料の例は 14 戸の共同住宅で、1 戸に二口テーブルコンロ(4.48 kW)・炊飯器(1.96 kW)・瞬間湯沸器 20 号(44.20 kW)があります。14 戸分の合計は 62.72 + 27.44 + 618.80 = 708.96 kW、同時使用率 52 % で Q = 368.7 kWです。14 戸のピーク時間の推定は 2.0 h、外気温 5 ℃ の K は 3.6 です。

Bn1 = 368.659 × 0.7 × 1.1 ÷ (3.6 × 14) = 5.632 → 5.7 本 設置本数 = 6 本

資料の計算結果も Bn1 = 5.7 本、50kg ボンベの設置本数 6 本です。最大ガス流量は 26.3 kg/h(13.2 m³/h)です。

10 戸と 11 戸で式が替わる

式の係数は 10 戸までが 1.1、11 戸からが 0.7 × 1.1(= 0.77)です。仮に同じ Q(200.0 kW)・同じ K(3.6)で戸数だけを替えると、10 戸では Bn1 = 4.4 本(5 本)、11 戸では Bn1 = 3.1 本(4 本)です。実際の計算では、戸数が替わると Q(同時使用率)とピーク時間(K)も替わります。

共同住宅は交換周期で計算しない

JAFMEC の資料は、共同住宅について「交換周期による算定方法はありません。例え3日で交換する場合でもガス販売業者は対応してくれます」としています。計算の画面も、共同住宅を選ぶと1日の実使用時間と交換日数の欄を隠し、使用量に基づく本数だけで設置本数を求めます。

出典

ガスボンベの本数を計算する