交換するまでにガスを使い切らない本数を、1日の実使用時間と交換日数から求めます。
交換周期に基づく本数の式
Bn2 = Q × t × d ÷ (W × 14)
t: 1日の実使用時間(h/日)
d: 容器の交換日数(日)
W: 容器1本の容量(kg/本)= 50
JAFMEC の入力例ガイドブック(p.131)の、LPG 容器の算定(一般)の「(2)交換周期に基づく本数」の式です。使用量に基づく本数 Bn1 が、ガスを最も多く使うときに発生能力が足りるかを見るのに対して、Bn2 は、交換するまでにガスを使い切らないかを見ます。設置本数は2つの大きい方です。
1日に使うガスの量
式を分けると、Q × t ÷ 14 が1日に使うガスの量(kg/日)です。JAFMEC の一般の例(Q 77.5 kW・t 1.5 h/日)では 77.497 × 1.5 ÷ 14 = 8.30 kg(1日)で、交換日数 10 日では 83.0 kgを使います。これを 50 kg で割った 1.661 を切り上げて、Bn2 は 1.7 本です。50kg 容器1本では、約 6.0 日分です。
交換日数ごとの本数(JAFMEC の一般の例)
同じ例で、交換日数だけを替えたときの Bn2 と設置本数です(Bn1 は 1.5 本。このページを作るときに、計算の画面と同じ式で求めた数値です。予備側は含みません)。
| 交換日数(日) | Bn2(本) | 大きい方 | 設置本数(本) |
|---|---|---|---|
| 5 | 0.9 | 使用量 | 2 |
| 7 | 1.2 | 使用量 | 2 |
| 10 | 1.7 | 交換周期 | 2 |
| 14 | 2.4 | 交換周期 | 3 |
| 20 | 3.4 | 交換周期 | 4 |
| 30 | 5.0 | 交換周期 | 5 |
交換日数を長くするほど Bn2 は大きくなり、ある日数からは Bn2 が設置本数を決めます。交換日数を短くすると Bn2 は小さくなりますが、資料は「交換日数は10日以上が適当です」としています。計算の画面は、交換日数が 10 日より短いときに、この目安を表示します。
入力のしかた
- 1日の実使用時間は、1日に器具を実際に使う時間です。JAFMEC の例は 1.5 h/日です。計算の画面は 24 h/日までの値を受け付けます。
- 交換日数は、容器を交換するまでの日数です。JAFMEC の例は 10 日です。
- 2つとも入力したときだけ Bn2 を計算します。2つとも空欄なら Bn1 だけで設置本数を求め、片方だけのときは、もう片方を入力するように表示します。三重県の記入例は、Bn1 に当たる「最大消費数量 ÷ 容器1本当たりガス発生能力」だけで必要本数を求めています。
- 共同住宅には交換周期の計算がありません(「共同住宅のガスボンベの本数」の話題)。
出典
- 一般社団法人 日本設備設計事務所協会連合会(JAFMEC)「給排水衛生設備計算ソフト2019 入力例ガイドブック LPガス編」(p.131 LPG 容器の算定(一般)(2)交換周期に基づく本数)
- 三重県 防災対策部 消防・保安課「特定供給設備の位置及び構造等の明細書」(液化石油ガス・貯蔵施設、特定供給設備に関する手続き/特定供給施設(容器)の添付書類の例)(別紙−1 容器設置本数の計算)