通せる風量は、単位摩擦損失と風速の2つの上限の小さい方で決まります。
風速の上限(ダクトの風速の目安)
「送る」の風速の上限で選べる値は、実務の慣用値(参考値)です: 居室の分岐 2.5 m/s・住宅の主管 4.0 m/s・商業の分岐 5.0 m/s・商業の主管 7.5 m/s・高速ダクト 10.0 m/s。
この風速域(商業の主管・高速)では、大きい径ほど風切り音が出やすくなります。
通せる風量は2つの上限で決まります
同じ径でも、単位摩擦損失(Pa/m)で決まる風量と、風速(m/s)で決まる風量は別の数です。小さい径では単位摩擦損失が先に効き、大きい径では風速が先に効きます。片方だけを見ると、もう一方を越えているのに気づけません。この計算は両方を出し、小さい方を「通せる風量」として採ります。
例: φ300 のスパイラルダクト・単位摩擦損失 1.0 Pa/m・住宅の主管 4.0 m/s なら、単位摩擦損失で 1,258 m³/h、風速で 1,017 m³/h。小さい方の 1,017 m³/h が通せる風量で、風速の上限で決まっています。
どちらの数も切り捨てて書きます(通せない量を「通せる」と言わない側)。風量から径を出したとき、入力した風量が「通せる風量」より大きければ、その径では風速の上限が先に効いています。「径から通せる風量」で1段ずつ太い径を確かめてください。
出典
- 風速の上限: 実務の慣用値(居室の分岐 2.5・主管 4.0・商業の主管 7.5 m/s)
規格・便覧の表と条文は載せていません。式と、出典の名前と分類だけを引いています。