座標法の面積計算書(座標求積表)の列と、合計の行の読み方です。
境界点の X・Y 座標から、座標法で面積と倍面積
列の意味
| 列 | 中身 |
|---|---|
| 測点名 | 境界点の名前。境界線に沿った順に並びます |
| [1] X(i) | その測点の X 座標 |
| [2] X(i+1)−X(i−1) | 次の測点の X 座標から、前の測点の X 座標を引いた値 |
| [3] Y(i) | その測点の Y 座標 |
| [4] Y(i+1)−Y(i−1) | 次の測点の Y 座標から、前の測点の Y 座標を引いた値 |
| [2]×[3] | [2] と [3] の積 |
| [1]×[4] | [1] と [4] の積 |
| 方向角 | その測点から次の測点への方向角 |
| 夾角 | 次の測点への方向角から、前の測点への方向角を引いた角 |
| 距離 | その測点から次の測点までの距離 |
この並びは、茂原市が公開している面積(座標法)計算書の列と同じです。最初の行の「前の測点」は最後の行の測点、最後の行の「次の測点」は最初の行の測点です。
合計の行
合計の行には、[2]×[3] の合計と [1]×[4] の合計が「倍面積」として並びます。2つは符号だけが逆の同じ大きさで、その半分を端数処理した値が「面積」です。茂原市の計算書は、倍面積を小数第6位まで、面積を 0.01 m² 未満を切り捨てた値で載せています。
距離の列の合計は、境界の周長です。茂原市の計算書の距離の合計は、各辺の距離(mm 位に四捨五入した値)を合計した値です。丸める前の距離の合計を四捨五入した値とは違うことがあり、213 筆のうち 113 筆で 1〜5 mm 違いました。このアプリの周長も、端数を処理した辺長の合計です。
例で読む
使い方のページの例の6点(作った座標)の座標求積表です。
| 測点名 | [1] X(i) | [2] X(i+1)−X(i−1) | [3] Y(i) | [4] Y(i+1)−Y(i−1) | [2]×[3] | [1]×[4] |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A | -35,412.316 | -24.111 | -12,745.906 | 16.846 | 307,316.539566 | -596,555.875336 |
| B | -35,425.604 | -5.644 | -12,731.271 | 29.373 | 71,855.293524 | -1,040,556.266292 |
| C | -35,417.960 | 26.317 | -12,716.533 | 11.823 | -334,660.998961 | -418,746.541080 |
| D | -35,399.287 | 25.242 | -12,719.448 | -18.269 | -321,064.306416 | 646,709.574203 |
| E | -35,392.718 | -2.206 | -12,734.802 | -28.669 | 28,092.973212 | 1,014,673.832342 |
| F | -35,401.493 | -19.598 | -12,748.117 | -11.104 | 249,837.596966 | 393,098.178272 |
| 合計 | 0.000 | 0.000 | 1,377.097891 | -1,377.097891 |
[1]×[4] の合計 -1,377.097891 と [2]×[3] の合計 1,377.097891 は、符号だけが逆です。倍面積は 1,377.097891 m²、面積は 688.5489455 m² を 0.01 m² 未満で切り捨てた 688.54 m² です。
[2] の合計と [4] の合計は、どちらも 0 です。1周すると、どの測点の座標も「次の測点」として一度加えられ、「前の測点」として一度引かれるためです。0 にならないときは、座標の写し間違いがあります。
| 測点名 | 次の測点 | 方向角 | 夾角 | 距離(m) |
|---|---|---|---|---|
| A | B | 132°14′18″ | 143°47′03″ | 19.768 |
| B | C | 62°35′10″ | 110°20′52″ | 16.602 |
| C | D | 351°07′38″ | 108°32′28″ | 18.899 |
| D | E | 293°09′47″ | 122°02′09″ | 16.700 |
| E | F | 236°36′50″ | 123°27′03″ | 15.946 |
| F | A | 168°27′15″ | 111°50′25″ | 11.047 |
| 合計 | 720°00′00″ | 98.962 |
方向角と夾角
方向角は、座標系の X 軸に平行な、その地点を通る軸の正の方向を基準とし、右回りに測った角です(地籍調査作業規程準則 第39条第2項)。北が 0°、東が 90°、南が 180°、西が 270° です。座標求積表の方向角は、その測点から次の測点への方向角です。
夾角は、その測点から次の測点への方向角から、その測点から前の測点への方向角を引いた角です(負のときは 360° を加えます)。前の測点への方向角は、前の測点からその測点への方向角に 180° を加えるか引いた値です。
点を左回りに並べた表では夾角は土地の内角で、n 点の合計は(n − 2)× 180° です。右回りに並べると夾角は外角(360° − 内角)で、合計は(n + 2)× 180° です。上の例は左回りの6点なので、夾角の合計は(6 − 2)× 180° = 720°00′00″ です。茂原市の計算書の 213 筆でも、左回りの 206 筆は(n − 2)× 180°、右回りの 7 筆は(n + 2)× 180° でした。
点検のしかた
- [2]×[3] の合計と [1]×[4] の合計が、符号だけが逆の同じ値か
- [2] の合計と [4] の合計が、どちらも 0 か
- 夾角の合計が(n − 2)× 180° か(右回りなら(n + 2)× 180°)
- 区域に含まれる各筆の倍面積の合計が、区域の外周の倍面積と等しいか(測量作業規程 第657条第2項)
地積測量図には、地積とその求積方法、筆界点間の距離、平面直角座標系の番号または記号、筆界点の座標値を記録します(不動産登記規則 第77条)。座標求積表の距離の列と測点の座標値は、図の筆界点間の距離と座標値に対応します。
出典
境界点の X・Y 座標から、座標法で面積と倍面積