エクセルの関数で、座標から倍面積と面積を求める表の作り方です。
境界点の X・Y 座標から、座標法で面積と倍面積
表の作り方
A 列に点名、B 列に X 座標、C 列に Y 座標を、3行目から境界線に沿った順に入力します。使い方のページの例の6点なら、3行目から8行目です。2行目には最後の点(8行目)の座標を、9行目には最初の点(3行目)の座標を、次の式で写します。最初の点の「前の点」と、最後の点の「次の点」にするためです。
D 列から G 列の3行目に次の式を入力し、8行目まで写します。
E3: =C4-C2([4] Y(i+1)−Y(i−1))
F3: =D3*C3([2]×[3])
G3: =B3*E3([1]×[4])
合計と面積は、次の式で求めます。
G11: =ABS(G10)(倍面積)
G12: =ROUNDDOWN(G11/2,2)(面積(0.01 m² 未満を切り捨て))
例の計算結果
例の6点を入力すると、D 列から G 列は次の値になります。
| 行 | 点名 | D | E | F | G |
|---|---|---|---|---|---|
| 3 | A | -24.111 | 16.846 | 307316.539566 | -596555.875336 |
| 4 | B | -5.644 | 29.373 | 71855.293524 | -1040556.266292 |
| 5 | C | 26.317 | 11.823 | -334660.998961 | -418746.541080 |
| 6 | D | 25.242 | -18.269 | -321064.306416 | 646709.574203 |
| 7 | E | -2.206 | -28.669 | 28092.973212 | 1014673.832342 |
| 8 | F | -19.598 | -11.104 | 249837.596966 | 393098.178272 |
G10 は -1377.097891、G11 は 1377.097891、G12 は 688.54 です。このアプリの倍面積 1,377.097891 m² と面積 688.54 m² と同じです。
SUMPRODUCT で1つの式にする
SUMPRODUCT 関数は、対応する範囲または配列の積の合計を返す関数です。配列引数を区切るカンマを算術演算子(*・/・+・-)に置き換えて、配列どうしの計算もできます。2行目と9行目の写しがあれば、倍面積は次の1つの式で求まります。
B3:B8 が X(i)、C4:C9 が Y(i+1)、C2:C7 が Y(i−1) です。範囲の行の数と列の数がそろっていないと、エラー値 #VALUE! になります。範囲には、見出しなどの字のセルを含めないようにします。
面積の端数の式
ROUNDDOWN 関数は「ROUNDDOWN(数値, 桁数)」の形で、桁数に正の数を指定すると、小数点以下の指定した桁数より右を切り捨てます。0 を指定すると整数に切り捨てます。面積の端数の決まりに合わせて、桁数を選びます。
| 面積の端数 | 式(G11 が倍面積) |
|---|---|
| 0.01 m² 未満を切り捨て(地積・宅地と鉱泉地) | =ROUNDDOWN(G11/2,2) |
| 1 m² 未満を切り捨て(10 m² を超える宅地と鉱泉地以外の地積) | =ROUNDDOWN(G11/2,0) |
| 0.000001 m² 未満を切り捨て(用地測量の面積計算) | =ROUNDDOWN(G11/2,6) |
四捨五入の ROUND 関数は使いません。地積も用地測量の面積も、決まりは切り捨てです(不動産登記規則 第100条・測量作業規程 第724条)。
表で計算するときの注意
- 2行目と9行目の写しを忘れると、最初の点と最後の点の [2]・[4] が正しくなりません。
- 点の順が境界線に沿っていないと、辺が交わった形の Σ になり、土地の面積ではない値になります。表の式では気づけないので、このアプリに同じ3列を貼り付けると、辺が交わっていないかと、倍面積・面積を照合できます。
- 辺長は =SQRT((B4-B3)^2+(C4-C3)^2) で求めます。m の小数第3位までにするときは、四捨五入なら ROUND(…,3)(測量作業規程 第632条)、境界測量のように切り捨てるなら ROUNDDOWN(…,3)(同 第717条第5項)で囲みます。辺長の合計が境界の周長です。
出典
境界点の X・Y 座標から、座標法で面積と倍面積