透水係数は cm/s・m/s・m/日のどれで書くかで数が大きく変わります。
揚水量と観測井2本の水位から透水係数と透水量係数
大阪府の資料は、透水係数 k は帯水層の透水性を表す帯水層係数で、cm/s・m/s・m/day などの単位が使われ、単位の取り方によって値が大きく変わるので注意を要する、としています。このアプリは、揚水量を m³/s、距離と水位を m にそろえて計算し、透水係数を m/s・cm/s・m/日 の3つで表示します。
透水係数の換算
1 m/s = 100 cm/s = 86,400 m/日 です(1日は 86,400 秒)。1 cm/s は 0.01 m/s・864 m/日 です。
| m/s | cm/s | m/日 |
|---|---|---|
| 1.00×10⁻³ | 1.00×10⁻¹ | 86.4 |
| 1.00×10⁻⁴ | 1.00×10⁻² | 8.64 |
| 1.00×10⁻⁵ | 1.00×10⁻³ | 0.864 |
| 1.00×10⁻⁶ | 1.00×10⁻⁴ | 0.0864 |
| 1.00×10⁻⁷ | 1.00×10⁻⁵ | 0.00864 |
吹田市の資料の 6.09×10⁻⁵ m/sec は、6.09×10⁻³ cm/s、5.26 m/日 です。同じ帯水層でも、m/s で書くと 10⁻⁵ の桁、cm/s で書くと 10⁻³ の桁になるので、比べる前に単位をそろえます。
透水量係数
大阪府の資料は、透水量係数 T を帯水層全体の透水性を示す指標とし、被圧帯水層では透水係数に帯水層の厚さを掛けたもの(T = k × d・d は帯水層厚)としています。単位は長さの2乗を時間で割った物で、m²/s・m²/min・m²/day が使われます。
大阪府の資料の解析の例では、T = 0.022 m²/min = 32 m²/day としています。0.022 m²/min は 3.67×10⁻⁴ m²/s で、1日に直すと 31.68 m²/日 です。被圧帯水層の透水量係数を厚さで割ると透水係数になり、透水係数に厚さを掛けると透水量係数になります。
揚水量の単位
式の Q は m³/s です。揚水量の記録は L/min(L/分)や m³/日 のことが多いので、計算の前に直します。1 L/min は 1,440 L/日 = 1.44 m³/日、1 m³/min は 1,440 m³/日 です。吹田市の資料は「32m3/日(22L/分)」のように両方を書いています(22 L/分は 31.68 m³/日)。計算の画面の「詳しい設定」で、揚水量の単位を L/min・m³/min・m³/日 から選べます。
比湧出量との違い
大阪府の資料は、比湧出量 Sc(= Q ÷ s・揚水量を水位降下量で割った値)は透水量係数と同じ単位で示されるが、井戸構造などが加わった指標で、厳密には透水量係数とは一致しない、としています。揚水井の水位降下量には井戸の構造による井戸損失が加わるからです。観測井2本の水位を使うティームの平衡式は、揚水井の水位を使いません。
出典
揚水量と観測井2本の水位から透水係数と透水量係数