説明

揚水試験の透水係数のよくある質問

観測井が1本のときや、被圧と不圧の選び方など、迷いやすい所です。

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揚水量と観測井2本の水位から透水係数と透水量係数

観測井が1本しか無いときは

ティームの平衡式は、観測井2本の水位の差を使います。揚水井の水位を1本目の代わりに使うと、揚水井の水位降下には井戸損失が加わるので、大阪府の資料のとおり透水量係数は小さめに出ます。地盤工学会の資料3-01 の式(1.8)(Q = 2πbKs ÷ ln(R ÷ r))は観測井1本でも書けますが、影響圏半径 R は試験結果の整理の前には得られません。

被圧と不圧のどちらの式を使いますか

帯水層の上が水を通しにくい層で覆われ、観測井の水位がその層より上にあるときは被圧の式、地下水面が帯水層の中にあるときは不圧の式です。ボーリング調査の柱状図と、観測井のストレーナの位置で確かめます。吹田市の資料の第1帯水層は、難透水層からの水頭を使う不圧の式で計算しています。

不圧で水位低下量しか分からないときは

揚水前の水位高さ H(帯水層の底から揚水前の水位まで)が分かれば、h = H − s で水位高さにできます。地盤工学会の資料3-01 も、不圧帯水層の式に h = H − s を代入した形を示しています。

s1 が s2 より小さくなりました

揚水井を中心とする定常の流れでは、近い観測井ほど水位が大きく下がります。逆になったときは、観測井の番号(近い方が観測井1)、水位の読み、観測井が同じ帯水層にあるかを見直します。吹田市の資料では、揚水井戸と観測井戸の間に下水道本管がある井戸や、水位が極端に低い井戸を、透水係数の算定から外しています。

帯水層の厚さが分からないときは

被圧で帯水層の厚さ b が空欄のときは、透水量係数 T まで表示します。揚水量 300 L/min・r1 10 m・s1 1.20 m・r2 50 m・s2 0.60 m なら T = 184 m²/日 です。透水量係数は帯水層の厚さ全体の水の通しやすさなので、厚さが分かったら k = T ÷ b で透水係数にします。

水位はどれくらい安定したら計算できますか

式は定常の状態を前提にしています。地盤工学会の資料3-01 は、非定常でも Theis の井戸関数の直線近似ができる範囲なら、観測井の水位低下量は距離の対数に対して直線に並ぶ(式(3.2) が成り立つ)としています。式(3.2) の右辺は時間を含まないので、その範囲では2本の観測井の水位低下量の差 s1 − s2 は時間がたっても変わりません。差が変わらなくなったことが、計算に使える目安の1つです。

透水係数と透水量係数の違いは

透水係数 k は帯水層そのものの水の通しやすさ(m/s)、透水量係数 T は帯水層の厚さ全体の水の通しやすさ(m²/s)です。被圧帯水層では T = k × b です(大阪府の資料の T = k × d)。

単位はどれで書けばよいですか

提出先の様式に合わせます。このアプリは m/s・cm/s・m/日 の3つを表示します。1 m/s = 100 cm/s = 86,400 m/日 です(「透水係数の単位換算」)。

計算結果の扱い

出典

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揚水量と観測井2本の水位から透水係数と透水量係数