説明

ウエストン公式の計算式と記号の意味

口径50mm以下の給水管の摩擦損失水頭を求める式です。

千葉市水道局の給水装置工事施行基準は、給水管の摩擦損失水頭の求め方を「50mm以下の場合は、ウエストン(Weston)公式」「75mm以上の場合は、ヘーゼン・ウイリアムス(Hazen・Williams)公式」と定めています(2.2 給水管口径の決定 4 損失水頭の算定に用いる公式等)。ウエストン公式は次の2つの式です。

h =(0.0126 +(0.01739 − 0.1087D)÷ √V)× L ÷ D × V² ÷ 2g Q = πD² ÷ 4 × V

記号の意味と単位

記号意味単位
h管の摩擦損失水頭m
V管の平均流速m/sec
L管の長さm
D管の口径m
g重力の加速度(9.8)m/sec²
Q流量m³/sec

記号と単位は千葉市の基準の字のままです。D は m で代入するので、口径 20mm は 0.020 です。流量も m³/sec にそろえます。1 L/s は 0.001 m³/s、60 L/min も 0.001 m³/s です。

式の3つの部分

括弧の中が流速とともに小さくなるので、流量を2倍にしても摩擦損失水頭は4倍にはなりません。口径 20mm・管の長さ 20 m では、20 L/min の 1.57 m に対して、40 L/min は 5.29 m(3.37 倍)です。

計算例(口径 20mm・30 L/min・管の長さ 20 m)

  1. 流量を m³/s に: 30 ÷ 60,000 = 0.000500 m³/s
  2. 流速: V = 0.000500 ÷(π × 0.020² ÷ 4)= 1.592 m/s
  3. 括弧の中: 0.0126 +(0.01739 − 0.1087 × 0.020)÷ √1.592 = 0.02466
  4. 摩擦損失水頭: h = 0.02466 × 20 ÷ 0.020 × 1.592² ÷(2 × 9.8)= 3.19 m
  5. 動水勾配: I = 3.19 ÷ 20 × 1,000 = 159 ‰

流速 1.59 m/s は、千葉市の基準の管内流速 2m/sec 以下に収まります。

ウエストン公式を使う給水管

八千代市上下水道局の給水装置設計施工基準は、「鉛管、鋼管、亜鉛めっき鋼管、硬質塩化ビニル管等、管内面のなめらかな口径 50 ㎜以下の給水管の摩擦損失水頭を計算する場合、一般にウエストン公式が使われている」としています。口径 75mm 以上の管は、千葉市の基準では次のヘーゼン・ウイリアムス公式で求めます。

h = 10.666 × C^−1.85 × D^−4.87 × Q^1.85 × L

C は流速係数です。千葉市の基準は、新管を使用する場合は屈曲部損失等を含んだ管路全体として C = 110、直線部のみ(屈曲損失などは別途計算する)の場合は C = 130 を採用するのが適当としています。

出典

ウエストン公式で計算する