必要量と面積の2つのタブの、打ち方と答えの読み方です。
必要量のタブ
- 塗る面積(m²)を打ちます。壁の面積から、窓やドアなどの開口を引いた面積です。面積がまだ無いときは「面積」のタブで出して、そのまま渡せます。
- 塗料を1行に1つずつ打ちます。開いたときは、工程が「下塗り」と「中塗り・上塗り」の2行があります。工程は「下塗り」「中塗り」「上塗り」「中塗り・上塗り」「錆止め」「その他」から選びます。塗料の名前(シーラーなど)は打たなくてもかまいません。塗料が3つ以上なら「+ 塗料を足す」で行を足します。
- 塗付け量(kg/m²・1回)は、塗料のカタログや仕様書の数を打ちます。回数は、その塗料を何回塗るかです。中塗りと上塗りが同じ塗料なら、工程を「中塗り・上塗り」にして回数を2にします。
- 1缶の量(kg)を打つと、缶の数と余りが出ます。主剤と硬化剤を混ぜる2液形の塗料は、セットの量(主剤+硬化剤)を打ちます。
- ロスを見込むときは「詳しい設定」でロス率(%)を打ちます。空欄はロスなし(0%)です。
行のすぐ下にその塗料の量と缶の数が、下の答えの欄に全部の塗料の缶の数が出ます。「計算の内訳」には、正味の量(ロスなし)・必要量・缶の数・余り・1缶で塗れる面積が出ます。面積を打つ前でも、塗付け量と1缶の量があれば、1缶で何 m² 塗れるかを行の下に出します。
面積のタブ
- 塗る面を1行に1つずつ、幅と高さ(m)と面の数で打ちます。天井や床は幅と奥行です。面が1つなら面の数は1、同じ大きさの面がいくつかあるときはその数です。
- 窓やドアなどの開口を、幅と高さ(m)とか所の数で打ちます。1か所 0.5 m² 以下の開口は引きません(公共建築数量積算基準)。
- 「この面積で塗料の量を出す」を押すか、下の「必要量」のタブを押すと、出した面積が必要量のタブの面積の欄に入ります。
例: 外壁を3回塗りする
外周 40 m・高さ 6 m の外壁に、1.69 m × 1.17 m の窓が 8 か所、0.3 m × 0.3 m の換気口が 4 か所ある場合です。窓は1か所 1.98 m² なので引き、換気口は1か所 0.09 m² なので引きません。塗る面積は 240 − 15.84 = 224.16 m² です。
この面積に、下塗りを 0.10 kg/m² で1回、中塗りと上塗りを同じ塗料で 0.12 kg/m² ずつ2回塗ると、下塗りは 22.42 kg で 15 kg 缶 2 缶、中塗り・上塗りは 53.8 kg で 15 kg 缶 4 缶です(ロスなし)。
| 塗料 | 塗付け量(kg/m²・1回) | 回数 | 量(kg) | 1缶(kg) | 缶 | 余り(kg) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 下塗り | 0.10 | 1 | 22.42 | 15 | 2 | 7.58 |
| 中塗り・上塗り | 0.12 | 2 | 53.8 | 15 | 4 | 6.2 |
塗る面積 224.16 m² の場合です。
出典
- 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版(国土交通省大臣官房官庁営繕部): 18章 塗装工事 18.1.4(6)塗付け量の定義(p.248)・18.1.7 使用量からの塗付け量の推定・表18.3.1〜表18.12.1 の工程ごとの塗付け量・15章 表15.6.1 注5 仕上塗材の所要量(p.187)
- 公共建築数量積算基準(令和5年改定)(国土交通省大臣官房官庁営繕部): 第1編 総則 2(2)設計数量と所要数量・2(6)端数処理(p.1)、第5編 仕上 第2章 第2節 2(1)開口 0.5 m² 以下は引かない(p.34)・3(12)塗装の数量(p.38)
規格・仕様書・カタログの表は丸ごと載せていません。式と、要る数だけを引いています。