面積 × 塗付け量 × 回数で量を出し、缶の量で割って切り上げます。
計算式
正味の量 = 面積 × 塗付け量 × 回数
必要量 = 正味の量 ×(1 + ロス率)
缶の数 = 必要量 ÷ 1缶の量(切り上げ)
余り = 缶の数 × 1缶の量 − 必要量
1缶で塗れる面積 = 1缶の量 ÷ 塗付け量
- 面積: 塗る面積(m²)。開口を引いた面積です。
- 塗付け量: 1回(1工程)に平らな面へ実際に付く塗料の量(kg/m²)で、薄める前の量です(公共建築工事標準仕様書 18.1.4)。
- 回数: その塗料を塗る回数。中塗りと上塗りが同じ塗料なら2回です。
- ロス率: 塗るときに飛び散る分や、缶・道具に残る分として足す割合(%)。10% なら正味の量の 1.1 倍です。
- 1缶の量: 缶(2液形はセット)の正味の量(kg)。
計算の例
外壁 120 m² に、下塗りを 0.10 kg/m² で1回、中塗りと上塗りを 0.12 kg/m² で2回塗る場合です。下塗りは 120 × 0.10 × 1 = 12 kg、中塗り・上塗りは 120 × 0.12 × 2 = 28.8 kg です。15 kg 缶なら、12 ÷ 15 を切り上げて 1 缶、28.8 ÷ 15 を切り上げて 2 缶です。
| 塗料 | 塗付け量(kg/m²・1回) | 回数 | 量(kg) | 1缶(kg) | 缶 | 余り(kg) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 下塗り | 0.10 | 1 | 12 | 15 | 1 | 3 |
| 中塗り・上塗り | 0.12 | 2 | 28.8 | 15 | 2 | 1.2 |
塗る面積 120 m² の場合です。
缶の数は切り上げです。割り切れるときは、その数のままです。100 m² に 0.15 kg/m² を2回なら 30 kg で、15 kg 缶はちょうど 2 缶(余り 0 kg)です。
1缶で塗れる面積
カタログには「1缶当たりの塗り面積」が書いてあることがあります。これは1缶の量を塗付け量で割った数です。日本ペイントのパーフェクトトップSi は、使用量 0.11〜0.17 kg/m²/回・15 kg 缶で「88〜136 m²/回/缶」と書いてあります。
15 ÷ 0.17 = 88.2、15 ÷ 0.11 = 136.3 で、カタログの 88〜136 m²(整数)と合います。1回あたりの面積なので、2回塗るときは半分の 44.1〜68.1 m² です。この道具は、1缶で塗れる面積を小数点以下第1位で切り捨てて出します(塗れる面積を多く言わない側)。
端数の扱い
重さ(kg)は小数点以下第2位(10 g)に四捨五入して出し、缶の数はその量で数えます。画面に出した量と缶の数が食い違わないようにするためです。1缶で塗れる面積は小数点以下第1位で切り捨てます。
出典
- 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版(国土交通省大臣官房官庁営繕部): 18章 塗装工事 18.1.4(6)塗付け量の定義(p.248)・18.1.7 使用量からの塗付け量の推定・表18.3.1〜表18.12.1 の工程ごとの塗付け量・15章 表15.6.1 注5 仕上塗材の所要量(p.187)
- 日本ペイント パーフェクトトップSi 製品情報: 使用量 0.11〜0.17 kg/m²/回・1缶当たりの塗り面積 88〜136 m²/回/缶(15kg/缶)・荷姿 15kg・4kg
規格・仕様書・カタログの表は丸ごと載せていません。式と、要る数だけを引いています。