説明

塗料のロス率と余り(缶の数が変わるところ)

塗付け量にロスは入っていません。見込む割合を足します。

ロスは塗付け量に入っていない

塗付け量は、平らな面に実際に付く量です。塗るときに飛び散る分、はけ・ローラー・缶に残る分は入っていません(関西ペイントのカタログの注記)。どれだけ飛び散るか・残るかは、塗り方(はけ・ローラー・吹付け)や素地、部材の形で変わります。

公共建築数量積算基準は、設計図書の寸法から出した「設計数量」と、切り無駄や「施工上やむを得ない損耗を含んだ」「所要数量」を分けています(第1編 総則 2(2))。鉄筋の4%のように割増の標準を決めた材料もありますが、塗料の割増の数は決めていません。ロス率は、塗り方や素地を見て、それぞれが見込む数を打ちます。

ロス率で缶の数が変わるところ

外壁 120 m²・中塗り・上塗りを 0.12 kg/m² で2回・15 kg 缶の例では、ロスなしで 28.8 kg の 2 缶ですが、ロス 10% を足すと 31.68 kg で 3 缶になります。下塗り(0.10 kg/m² を1回)は 12 kg が 13.2 kg になっても 1 缶のままです。

缶の数は切り上げなので、ロスを足しても缶が増えないこともあれば、少しの差で1缶増えることもあります。必要量が缶の量のちょうど倍数に近いときは、ロス率を変えて缶の数が変わるかを確かめます。

余りと缶の大きさ

余りは、缶の数 × 1缶の量 − 必要量です。大きい缶で余りが多いときは、小さい荷姿を混ぜると余りが減ります。パーフェクトトップSi は 15 kg と 4 kg、セラMレタンDP は 16 kg セットと 3.5 kg セットがあります。1缶の量を替えて、もう1行で比べられます。

主剤と硬化剤を混ぜる2液形の塗料は、混ぜてから使える時間が決まっています。セラMレタンDP の使用時限は 23℃ で8時間で、「ベースと硬化剤混合後は、必ずこの時間内に本品を使い切ってください」とあります。余りが出そうなときは、その日に塗る分だけを混ぜます。

出典

規格・仕様書・カタログの表は丸ごと載せていません。式と、要る数だけを引いています。

塗料の量を計算する