説明

特定建設作業の騒音の規制基準 85 dB と LA5(敷地の境界線・補正値 ΔL)

敷地の境界線で 85 dB を超えないことが、特定建設作業の規制基準です。

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機械のパワーレベルと距離から、騒音レベルと合成値

特定建設作業の騒音の規制基準

騒音規制法の「特定建設作業に伴つて発生する騒音の規制に関する基準」(昭和43年 厚生省・建設省告示第1号)は、騒音の大きさを次のように決めています(告示の字のまま)。

一 特定建設作業の騒音が、特定建設作業の場所の敷地の境界線において、八十五デジベルを超える大きさのものでないこと。

同じ基準は、夜間の作業(第一号の区域は午後7時から翌日の午前7時まで、第二号の区域は午後10時から翌日の午前6時まで)、1日の作業時間(第一号の区域は10時間、第二号の区域は14時間まで)、連続して6日を超える作業、日曜日その他の休日の作業も決めています(どれも、災害などの例外があります)。第一号の区域は、騒音規制法で指定された地域のうち、住居の静穏を保つ必要がある区域や、学校・保育所・病院などの敷地の周囲おおむね80メートルの区域として、都道府県知事(市の区域は市長)が指定した区域です。第二号の区域は、指定された地域のそれ以外の区域です。

騒音の大きさの決め方と LA5

騒音は、A 特性・動特性 FAST の騒音計で測り、騒音の大きさは次のように決めます(同じ告示の備考3)。

90 パーセントレンジの上端の数値は、測定時間の 5% の時間で超えている値で、LA5 と書きます(土木技術資料 51-6)。予測では、距離減衰の式で求めた実効騒音レベル LAeff に補正値 ΔL を加えて LA5 にします。

LA5 = LAeff + ΔL

ΔL は、道路環境影響評価の技術手法がユニットごとに決めている値で、土木技術資料の表-1 の例は、土砂掘削 5 dB・硬岩掘削 6 dB・油圧パイルハンマ 8 dB です。札幌市の準備書は、造成工事の工種の最大値として 6 dB を使っています。使い方のページの3台の例(合成 73.0 dB)に 6 dB を加えると、LA5 は 79.0 dB です。

このアプリの比べは目安

土木技術資料(杉谷・山元)は、規制値の 85 dB は作業の種類ごとに超えてはならない数値で、現場全体から発生する騒音レベルの値ではないとしています。また、評価量は 10 分程度の短い時間で評価されることが多く、1日の作業を通しての平均的な騒音レベルで評価されるわけではないとしています。このアプリの「特定建設作業の規制基準(目安)」は、計算した騒音レベルが 85 dB を超えるかどうかを並べるだけの目安です。

札幌市の準備書は、騒音規制法の区域の指定が無い場所でも、近くに住居があることから、この基準を参考として 85 dB 以下を評価の指標にしています。高松市の評価書も、区域規制の無い地域で、この基準を準用して敷地境界の LA5 を 85 dB と比べています。

85 dB 以下にするには、何 m 離せばよいか

距離減衰の式を r について解くと、騒音レベルが L になる距離は r = 10^((LWA − 8 − L)/20) です。高松市の評価書の表にある「クローラクレーン及びバイブロハンマ」のパワーレベル 117 dB で計算すると、1台だけのとき 85 dB になる距離は 15.8 m です(補正値 ΔL を加えないとき)。

距離
(m)
騒音レベル
(dB)
85 dB
1089.0✗ 超える
1585.5✗ 超える
2083.0○ 超えない
3079.5○ 超えない

ほかの機械も同時に動くときは、合成した騒音レベルで考えます。距離をとれないときは、低騒音型の機械を選ぶ・仮囲いや防音シートを設ける・同時に動かす機械を減らす、といった対策を考えます(札幌市・大阪市・高松市の環境保全措置)。

出典

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機械のパワーレベルと距離から、騒音レベルと合成値