表 19.7.2 の間隔で、下地の線ごとにビスを数えます。
留付け間隔(表 19.7.2)
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)19.7.3(4)(ア) は、ボードを下地に直接張り付ける場合の留付け間隔を表 19.7.2 で決めています(軽量鉄骨下地・木下地、小ねじ等の場合)。
| 施工箇所 | 周辺部(mm) | 中間部(mm) |
|---|---|---|
| 天井 | 150 程度 | 200 程度 |
| 壁 | 200 程度 | 300 程度 |
周辺部はボードの周り(縁)を留める所、中間部はボードの内側を留める所です。どちらも「下地に接する部分」の間隔なので、ビスは下地の線の上に並びます。このアプリは、ボードの縁に当たる下地の線を周辺部、内側に当たる下地の線を中間部の間隔で数えます。
数えるのは、下地の線(壁はスタッド・間柱、天井は野縁)の上に並ぶビスです。壁の上下の端の横の下地(ランナーなど)に沿って留める分は含めていません。
1枚のビスの数え方
壁は、下地(スタッド・間柱)が縦に入り、ボードの長い辺と平行です。幅 910 mm のボードに、300 mm 程度(ボードの直張り)の下地は 4 本(両端 2 本・中間 2 本)当たります。天井高 2,400 mm の壁なら、両端の下地1本に 2,400 ÷ 200 を切り上げて 1 を加えた 13 本、中間の下地1本に 2,400 ÷ 300 を切り上げて 1 を加えた 9 本 で、1枚に 2 × 13 + 2 × 9 = 44 本 です。
450 mm 程度(下地張りのある場合)の下地なら、当たる下地は 3 本で、1枚に 35 本 です。間隔が「程度」なので、このアプリは間隔が表の数を超えない本数(切り上げて 1 を加える)で数えます。
本数の例
| 張る所 | 条件 | 1枚の本数 |
|---|---|---|
| 壁 | 3×8(910×2,420 mm)・天井高 2.4 m・下地 300 mm 程度(ボードの直張り) | 44 本 |
| 壁 | 同じ・下地 450 mm 程度(下地張りのある場合) | 35 本 |
| 天井 | 3×6・野縁 300 mm 程度(ボードの直張り)・ボードの長い辺と直角 | 46 本 |
| 天井 | 3×6・野縁 300 mm 程度(ボードの直張り)・ボードの長い辺と平行 | 50 本 |
| 天井 | 3×6・野縁 360 mm 程度(下地張りのある場合)・ボードの長い辺と直角 | 40 本 |
合計は1枚の本数に枚数を掛けます。3.64・2.73・3.64・2.73 m の4面・天井高 2.4 m の壁なら、44 × 14 = 616 本 です。端の列で切って使うボードも1枚に数えるので、実際に留める本数より多めになります。ビスの箱の数は、この合計から見込みます。
表と違う間隔で留めるとき
防火・準耐火などの認定を受けた壁は、認定の仕様書の間隔で留めます。国土交通省の資料は、準耐火構造の間仕切壁の大臣認定(石膏ボード工業会)の仕様を「くぎ及びスクリューねじの留め間隔はボード周辺部は 150mm 以下、中間部は 200mm 以下」と示し、周辺部・中間部とも 200〜250 mm の間隔で留めた施工を仕様と違う例に挙げています。このアプリでは「詳しい設定」の「ビスの間隔」で「間隔を入力」を選び、周辺部と中間部の間隔を入力します。周辺部 150 mm・中間部 200 mm なら、上の壁の例は1枚に 60 本 です。
2枚張りの上のボードは、接着剤を主とし、小ねじやステープル等を併用して張ります(公共建築工事標準仕様書 19.7.3(4)(イ))。ビスの本数は、下地に直接張る1枚目の目安です。
パナソニックの用語辞典は「120~200mm間隔でビス止めすることが多い」と書いています。このアプリの初めの間隔は、公共建築工事標準仕様書の表 19.7.2 の数です。
鋼製の小ねじ等は亜鉛めっき等の防錆処理をした物とし、浴室・洗面所・便所・湯沸室・厨房など湿気の多い所に使う小ねじ等はステンレス製にします(公共建築工事標準仕様書 19.7.2(3))。
出典
- 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版(国土交通省 大臣官房官庁営繕部): 19.7.3(4) 表 19.7.2 ボードの留付け間隔・19.7.2(3) 小ねじ等・14.5.3(2) スタッドの間隔・表 14.4.2 野縁の間隔
- 国土交通大臣認定等の仕様と異なる仕様の具体的な内容(国土交通省): 準耐火構造の間仕切壁の大臣認定の仕様(留め間隔 周辺部 150 mm 以下・中間部 200 mm 以下)と不適合施工の例
- パナソニック 住まいの用語辞典(TERASU辞書)「石膏ボード」: 施工方法(ビス止めの間隔)
仕様書・カタログの表は丸ごと載せていません。計算に要る数だけを引いています。