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屋根形状係数の計算式と一覧(μb=√cos(1.5β)・寸勾配・60° を超える屋根)

屋根形状係数 μb=√cos(1.5β) は、勾配が急なほど小さく、60° で 0 になります。

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垂直積雪量と屋根勾配から積雪荷重と屋根形状係数

屋根形状係数の計算式

μb = √cos(1.5β) μb: 屋根形状係数 β: 屋根勾配(単位 度)

建築基準法施行令 第86条第4項の式です。勾配 β を 1.5 倍した角度の余弦(cos)の平方根で、β が 0° なら 1、60° なら cos 90° = 0 なので 0 になります。勾配が 60° 以下の屋根の積雪荷重に乗じます。

表計算ソフト(エクセルなど)では、角度をラジアンに直してから余弦を求めます。勾配が B2 のセルにあるときは「=SQRT(COS(RADIANS(1.5*B2)))」です。

勾配ごとの屋根形状係数の一覧

勾配ごとの μb と、垂直積雪量 30 cm・一般の区域(屋根形状係数を乗じる前 600 N/m²)の積雪荷重です。このページを作るときに、計算の画面と同じ式で求めた値です。

勾配 β1.5βμb30 cm の積雪荷重
0°0°1.000600 N/m²
5°7.5°0.996597 N/m²
10°15°0.983590 N/m²
15°22.5°0.961577 N/m²
20°30°0.931558 N/m²
25°37.5°0.891534 N/m²
30°45°0.841505 N/m²
35°52.5°0.780468 N/m²
40°60°0.707424 N/m²
45°67.5°0.619371 N/m²
50°75°0.509305 N/m²
55°82.5°0.361217 N/m²
60°90°0.0000 N/m²

勾配が緩い屋根では μb はほとんど 1 です(15° で 0.961)。30° を超えるあたりから小さくなり、45° で 0.619、55° で 0.361 です。

寸勾配ごとの屋根形状係数

寸勾配は、水平 10 に対する立ち上がりです。β = atan(寸 ÷ 10) で度に直してから μb を求めます。たとえば 4寸は 4 ÷ 10 = 0.4 の逆正接で 21.80° です(屋根材メーカーの屋根勾配対応表と同じ値)。

寸勾配勾配 βμb30 cm の積雪荷重
1寸5.71°0.994597 N/m²
2寸11.31°0.978587 N/m²
2.5寸14.04°0.966580 N/m²
3寸16.70°0.952571 N/m²
3.5寸19.29°0.936561 N/m²
4寸21.80°0.917550 N/m²
4.5寸24.23°0.897538 N/m²
5寸26.57°0.876526 N/m²
6寸30.96°0.830498 N/m²
7寸34.99°0.780468 N/m²
8寸38.66°0.728437 N/m²
10寸45.00°0.619371 N/m²

10寸(矩勾配)は 45° です。60° を超えるのは、約 17.3寸より急な屋根です。

60° を超える屋根と雪止め

勾配が 60° を超える屋根は、積雪荷重を 0 にできます(建築基準法施行令 第86条第4項)。「することができる」規定なので、0 にしないで計算することもできます。

屋根に雪止めがある場合は、この条文の「屋根に雪止めがある場合を除き」により、屋根形状係数を乗じません。勾配が 60° を超えていても 0 にはしません。このアプリで雪止めを「あり」にすると、屋根勾配の欄は使わずに、単位荷重 × 垂直積雪量のまま表示します。

特定行政庁が定めた屋根形状係数

特定行政庁が、屋根ふき材や雪の性状などを考慮して、規則で式と異なる数値を定めた場合は、その数値を使います(同項のかっこ書き)。

たとえば札幌市の「建築確認申請の手引き」は、屋根に雪止めがある場合を除き、令第86条第4項の規定にかかわらず、積雪荷重に次の数値を乗じることができるとしています(中間値は度数に応じて比例的に算定)。

屋根ふき材25° の場合55° の場合60° の場合
金属板葺0.90—
繊維強化セメント板またはこれに類する屋根葺材0.9—0

このアプリでは、「詳しい設定」の「屋根形状係数」を「特定行政庁の値を入力」にして、その数値を入力します。札幌市の多雪区域(単位荷重 30 N・垂直積雪量 1.4 m)で金属板葺 25° の 0.9 を使うと 3,780 N/m²、式の μb(0.891)なら 3,741 N/m² です。

出典

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垂直積雪量と屋根勾配から積雪荷重と屋根形状係数