駐車場は構内舗装の路盤材の表、道路は施工パッケージの標準ロス率で計算します。
駐車場・構内の通路(構内舗装の表A1-21-1)
公共建築工事標準単価積算基準の第21節 構内舗装は、構内のアスファルト舗装(舗装面積 2,500 m² 未満)に適用し、材料費は表A1-21-1〜3 の材料使用量で別途計上するとしています。表A1-21-1 は、100 m² 当たりの路盤材の量(m³)です。
車道部(m³/100 m²):
| 路盤材 | 10 cm | 15 cm | 20 cm |
|---|---|---|---|
| 切込砂利 | 12.50 | 18.75 | 25.00 |
| 再生クラッシャラン RC-40 | 12.90 | 19.35 | 25.80 |
| クラッシャラン C-40 | 12.90 | 19.35 | 25.80 |
| 再生粒調砕石 | 13.20 | 19.80 | 26.40 |
| 粒調砕石 | 13.20 | 19.80 | 26.40 |
車道部の量は、10・15・20 cm のどれも厚さに比例しています。再生クラッシャラン RC-40 なら 12.90 ÷ 10 = 19.35 ÷ 15 = 25.80 ÷ 20 = 1.29 で、設計数量 1 m³(100 m² × 10 cm = 10 m³)当たり 1.29 m³ です。
歩道部と、1 m³ 当たりにした割増し
歩道部の量(m³/100 m²・10 cm)と、車道部・歩道部の量を設計数量 1 m³ 当たりにした割増しです(RC-40=再生クラッシャラン RC-40、C-40=クラッシャラン C-40)。
| 路盤材 | 歩道部 10 cm | 割増し 車道部 | 割増し 歩道部 |
|---|---|---|---|
| 切込砂利 | 11.90 | 1.25 | 1.19 |
| RC-40 | 12.20 | 1.29 | 1.22 |
| C-40 | 12.20 | 1.29 | 1.22 |
| 再生粒調砕石 | 12.50 | 1.32 | 1.25 |
| 粒調砕石 | 12.50 | 1.32 | 1.25 |
歩道部は 10 cm の欄だけです。このアプリは、歩道部でほかの厚さを入力したときも同じ比で計算し、「歩道部の表は厚さ 100 mm の値です」と添えます。
道路の路盤(施工パッケージ)
林野庁の施工パッケージ型積算方式(参考資料)7章 道路舗装 ①路盤工は、下層路盤(車道・路肩部、歩道部)と上層路盤(車道・路肩部、歩道部)のどれにも、路盤材の材料ロスを含み、標準ロス率は +0.27 と注記しています。同じ資料は、ロス率 K を「使用量 = 設置面積 ×(1+K)」の形で使っています(3章 コンクリート工 型枠の式2.1)。このため、路盤材の使用量は設計量の 1.27 倍です。
層数は、一層当たりの仕上り厚を下層路盤 20 cm、上層路盤 15 cm として求め、小数点以下を切り上げます。資料に載っている例を、このアプリの計算で確かめると次のとおりです。
| 路盤 | 全仕上り厚 | 計算 | 層数 |
|---|---|---|---|
| 下層路盤(車道・路肩部) | 500 mm | 500 ÷ 200 = 2.5 | 3 層 |
| 下層路盤(歩道部) | 300 mm | 300 ÷ 200 = 1.5 | 2 層 |
| 上層路盤(車道・路肩部) | 400 mm | 400 ÷ 150 = 2.67 | 3 層 |
| 上層路盤(歩道部) | 200 mm | 200 ÷ 150 = 1.33 | 2 層 |
この施工パッケージは、一層当たりの仕上り厚さが 20 cm までの下層路盤と、15 cm まで(瀝青安定処理路盤は 10 cm まで)の上層路盤に適用します。
標準仕様書の路盤の決まり(22.3)
- 路盤の厚さは、特記によります(22.3.2)。
- 締固め度は、測定した現場密度が最大乾燥密度の 93%以上です。
- 仕上り面の測定値の平均と設計高さとの許容差は −8 mm 以内で、路盤の厚さは設計厚さを下回らないこととします。
- 路盤材料は、一層の敷均し厚さを、締固め後の仕上り厚さが 200 mm を超えないように敷き均し、適切な含水状態で締め固めます(22.3.4)。
このアプリの構内舗装の締固めの層は、この 200 mm で計算します。
1.27 と 1.29 の違い
駐車場の路盤に再生クラッシャラン RC-40 を 150 mm 敷くと、100 m² で設計数量は 15.00 m³ です。構内舗装の表では 19.35 m³、施工パッケージでは 19.05 m³ になります。
どちらも国の積算の標準で、建築の工事(官庁営繕)か土木の工事かで使う基準が違います。公共工事では発注者の積算基準に合わせます。