冷房能力の計算で迷いやすい所と、計算の前提です。
温度差は、どちらからどちらを引きますか
吸込み温度 − 吹出し温度です。冷房では吹出しの方が低いので、正の数になります。比エンタルピーも吸込み − 吹出しです。
風量は m³/min で入力できますか
入力できます。「詳しい設定」で風量の単位を m³/min にすると、欄の名前が「風量(m³/min)」に替わり、60 を掛けて m³/h に直してから計算します。
温度差で求めた冷房能力が、機器の能力より小さくなります
温度差の式で求められるのは顕熱だけで、湿度の変化の分(潜熱)が含まれないためです。JEHC104 は、空調機の能力を全熱と顕熱の両方で負荷と比べて選ぶとしています。機器の資料の能力が全熱か顕熱かを確かめて、同じ物どうしで比べてください。全熱で見るときは、求め方を「エンタルピー差(全熱)」にします。
暖房の能力も計算できますか
計算の画面は冷房(吹出しの方が低い)だけを計算します。JEHC104 は暖房の顕熱も同じ 0.33 の式で求めていて、全外気式空調機の必要加熱能力を Qh = 0.33 × Voa ×(吹出温度 − 外気温度)、一般空調機は(吹出温度 − 厨房室内温度)としています。暖房の外気負荷の計算例は、0.33 × 6,790 ×(17.0 − 2.0)= 33,611 W です。
空気の比重 1.2 は変えられますか
変えられません。式と係数は JEHC104 の字のまま(空気の比重 1.2 kg/m³・0.33・3.6)です。
部屋の広さ(畳数)から要る冷房能力は求められますか
このアプリには含めていません。風量と、吸込み・吹出しの温度か比エンタルピーから、空調機が空気から取り除いている熱量を求めるアプリです。
計算結果の扱い
- 計算結果は、入力した風量と温度(比エンタルピー)から求めた値です。風量や温度の測り方で計算結果は変わります。
- 機器を選ぶとき・能力が足りているかを決めるときは、設計者・監理者が機器の資料と合わせて確かめてください。