説明

Pt1000の抵抗値(Pt100との違い)

Pt1000 は 0 ℃で 1,000 Ω。式の係数は Pt100 と同じです。

Pt1000 は、0 ℃で 1,000 Ω の白金測温抵抗体です。Pt100 と同じ考え方の温度センサで、0 ℃の抵抗値だけが違います(Fluke「PT100 Resistance Chart and Calculator」。Fluke の表は PT100・PT500・PT1000 を、0 ℃の抵抗値 R0 を替えて同じ式で作ります)。

Pt1000 の計算式

R = 1,000 ×[1 + A·t + B·t² + C·(t − 100)·t³]

係数 A・B・C は Pt100 と同じなので、どの温度でも Pt1000 の抵抗値は Pt100 の 10 倍、感度も 10 倍です。例: 100 ℃は 1,000 × 1.385055 = 1,385.055 Ωで、0.01 Ω に四捨五入して 1,385.06 Ωです。

温度(℃)Pt1000(Ω)感度(Ω/℃)
−100602.564.053
−50803.063.971
01,000.003.908
251,097.353.879
501,193.973.851
1001,385.063.793
1501,573.253.735
2001,758.563.677
3002,120.523.562

JIS C 1604 の附属書 JB(参考)の規準抵抗値は Pt100 の表です(日本規格協会の目次)。Pt1000 の値は、R0 を 1,000 Ω にして同じ式で求めます。

Pt100 との取り違え

−200〜850 ℃の範囲で、Pt100 は 18.52〜390.48 Ω、Pt1000 は 185.20〜3,904.81 Ωです。Pt1000 の 0 ℃付近の値(1,000 Ω 前後)は Pt100 の範囲の外なので、計算の画面は、選んだ素子の範囲の外で、もう一方の素子なら入るときに、素子を替えるよう表示します。

2つの範囲が重なる 185.20〜390.48 Ωは、どちらの素子としても換算できます。例: 200 Ωは、Pt100 なら 266.35 ℃、Pt1000 なら −196.57 ℃です。素子の種類は、測温抵抗体の表示や仕様書で確かめます。

導線の抵抗の影響

感度が 10 倍なので、同じ導線の抵抗による温度の誤差は 10 分の 1 です。2線式でも、導線の抵抗が測定に与える影響は Pt100 より小さくなります(例は「2線式・3線式・4線式と導線の抵抗」のページ)。

出典

Pt100 の抵抗値を計算する