液体の薬は mL で、粉や粒の薬は g で量ります。比重で g に直せます。
剤型と、量る単位
早見表の薬量は「g または mL」と書かれていて、同じ数を量ります。液体の薬は計量カップなどで mL を、粉や粒の薬ははかりで g を量ります。静岡県の「農薬の剤型別分類」では、それぞれ次のように書かれています。
- 乳剤: 農薬原体に乳化剤などを加えた液体の製剤で、水に乳濁させて用いるもの
- 液剤: 水溶性液体の製剤で、そのまま、又は水に希釈、溶解して用いるもの
- 水和剤: 水和性を有し、水に懸濁させて用いる製剤。顆粒状の物は顆粒水和剤・ドライフロアブルとも呼ばれ、最初から水に懸濁しているフロアブル剤・ゾル剤も分類上は水和剤に含まれる
- 水溶剤: 水溶性の粉状、粒状など固体の製剤で、水に溶解して用いるもの
この計算の「薬の形」は、量るときの形で選びます。乳剤・液剤は「液体(mL)」です。フロアブル剤・ゾル剤は分類上は水和剤でも液体なので「液体(mL)」、粉の水和剤・顆粒水和剤・水溶剤は「粉・粒(g)」です。静岡県の早見表の注の例も「2,000倍の水和剤を100㍑調整するには、50gの薬量が必要」と g で書いています。
粉剤・粒剤は、薄めずにそのまま使う製剤です(静岡県の剤型別分類)。ラベルの使用量のまま使うので、この希釈の計算は使いません。
比重で g に直す
比重は、計量単位規則で「物質の質量とその物質の十万千三百二十五パスカルの圧力の下において同一の体積を有する水の質量に対する比」と決まっています。同じ体積の水より何倍重いかを表す数です。水 1 mL を 1 g とすると、液体の薬の重さは次の式で出します。
重さ(g)= 量(mL)× 比重
例えば、比重 1.15 の薬 100 mL は 115 g、比重 1.1 の薬 200 mL は 220 g です。計量カップでなく、はかりで量るときに使います。比重は、製品の安全データシート(SDS)の「物理的及び化学的性質」の欄(比重(相対密度))に書いてあることがあります。分からないときは換算せず、mL のまま量ってください。
粉や粒の薬は g のまま、はかりで量ります。この計算は、粉・粒の薬には比重を使いません。