法勾配 1:n の意味と、1割5分・5分のような呼称の読み方です。
1:n の意味
法勾配は、法面の傾きを「直高 1 に対する水平距離 n」で表し、1:n と書きます。n が大きいほど法面はゆるく、小さいほど急になります。1:0.5 の法面は高さが 1 m 変わる間に水平に 0.5 m、1:2.0 の法面は 2.0 m 進みます。
割・分・厘の呼称
法勾配は「1割5分」のように割・分・厘でも呼びます。割が n の整数の位、分が小数第1位、厘が小数第2位です。長野県の土木構造物標準設計図(第5編 参考編)の法勾配表は、呼称と記号を次のように並べています。
| 呼称 | 記号 | 数字で書くと |
|---|---|---|
| 一分五厘 | 1:0.15 | 1分5厘 |
| 五分 | 1:0.5 | 5分 |
| 一割 | 1:1.0 | 1割 |
| 一割五分 | 1:1.5 | 1割5分 |
| 二割 | 1:2.0 | 2割 |
| 二割八分 | 1:2.8 | 2割8分 |
このアプリの法勾配の欄には、「1.5」「1:1.5」「1割5分」「一割五分」のどれを入力しても、n = 1.5 として計算します。
法長係数の表(抜粋)
主な法勾配の法長係数です。√(1 + n²)を小数第3位に四捨五入した値で、長野県の法勾配表の値と同じです。右の列は、直高 5 m の法長(直高 × 法長係数)です。
| 呼称 | 記号 | 法長係数 | 直高 5 m の法長 |
|---|---|---|---|
| 三分 | 1:0.3 | 1.044 | 5.220 m |
| 五分 | 1:0.5 | 1.118 | 5.590 m |
| 八分 | 1:0.8 | 1.281 | 6.405 m |
| 一割 | 1:1.0 | 1.414 | 7.070 m |
| 一割二分 | 1:1.2 | 1.562 | 7.810 m |
| 一割五分 | 1:1.5 | 1.803 | 9.015 m |
| 一割八分 | 1:1.8 | 2.059 | 10.295 m |
| 二割 | 1:2.0 | 2.236 | 11.180 m |
| 二割五分 | 1:2.5 | 2.693 | 13.465 m |
| 三割 | 1:3.0 | 3.162 | 15.810 m |
表に無い法勾配(1:1.25 など)も、法長の画面に入力すれば同じ式で計算します。
1割を境にした区分
国土交通省の土木工事数量算出要領(5.4 コンクリートブロック積(張)工)は、間知ブロック積工・大型ブロック積工・緑化ブロック積を「勾配1割未満」、間知ブロック張工・平ブロック張・連節ブロック張を「勾配1割以上」の場合としています。n が 1.0 より小さい(1割より急な)法面は積、n が 1.0 以上の法面は張の区分です。
同じ要領の土工(掘削)では、堤防横断構造物の掘削の法勾配を、一般的な場合として砂地盤 1:1.5、その他の地盤 1:1.0 としています。これにより難い場合は、法面安定計算などで決めます。