水勾配の計算で迷いやすい所と、計算結果の扱いです。
長さは水平の長さですか、管に沿った長さですか
水平の長さです。勾配は「高さ ÷ 水平」で決まるからです。管に沿って測った長さで計算しても、1/100 の勾配なら 8 m で 0.4 mm しか違いません(差の求め方は計算方法のページ)。
1/100 と 1 % は同じですか
同じです。1/100 は水平 100 に対して高さ 1、1 % も水平 100 に対して高さ 1 です。1/50 は 2 %、1/200 は 0.5 % です。
1/n の欄には何を入力しますか
1/100 なら 100 を入力します。「1/100」と分数のまま入力しても読み取ります。% で入力したいときは、計算の画面の「詳しい設定」で勾配の入力方法を「% で入力する」に替えます。
落差はどこまで細かく表示されますか
落差は小数1桁(0.1 mm)まで表示します。長さ 8 m を 1/100 なら 80 mm です。最小勾配と比べるときは、丸める前の数で比べます。
呼び径の区分に無い太さはどうしますか
仕様書の区分は「65 以下」「75、100」「125」「150 以上」の4つで、計算の画面もこの区分のまま選びます。呼び径 40 や 50 は「65 以下」、200 は「150 以上」です。
屋外の排水管(宅地の排水設備)の勾配は、いくつにしますか
下水道法施行令 第8条第5号は「やむを得ない場合を除き、百分の一以上」で、これは国の最低の値です。実際の勾配は、施工する土地の市町村(下水道管理者)の基準で、管の内径ごとに決まっています。たとえば千葉市の基準(排水設備確認申請審査基準 第5条)は、汚水管の内径 100 mm 以上で 2.0/100(1/50)です。長さ 8 m なら、1/100 で 80 mm、2.0/100 で 160 mm の落差です(表は建築基準法・下水道法施行令のページ)。施工する土地の市町村の基準で確かめてください。
バルコニーや土間の水勾配も計算できますか
できます。落差 = 長さ × 勾配の式は、管でも床でも同じです。床の勾配の数は、設計図書(特記・図面)に書かれた値を入力します。「比べる最小勾配」は「比べない」のまま使います。
通気管の勾配は比べられますか
比べられません。仕様書は通気管を「全ての立て管に向って上り勾配」とし、勾配の数を書いていないからです。
計算結果の扱い
- 最小勾配は公共建築工事標準仕様書の「原則として」の値と、下水道法施行令の「やむを得ない場合を除き」の値(国の最低の値)です。仕様書の値は、特記・図面に勾配が書かれていれば、そちらによります。下水道の排水設備は、施工する土地の市町村の基準でも確かめてください。
- 最終の判断は、設計者・監理者が設計図書で確かめてください。
- 入力した数はこの端末の中で計算し、送りません。