逆勾配・凸凹を作らない決まりと、測った落差での確かめ方です。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.6.1 (2) は、屋内横走り排水管の最小勾配に続けて、通気管は全ての立て管に向かって上り勾配をとり、「いずれも逆勾配又は凸凹部のないようにする」と書いています。勾配が最小勾配に足りないこと、下流の方が高い逆勾配、途中の凸凹を作らないことが、勾配の決まりの中身です。
施工の決まり(同じ仕様書)
- 配管の施工に先立ち、ほかの設備配管類や機器との関連、維持管理性を検討し、勾配を考慮して、その位置を正確に決定する(2.4.1 (1)・p.48)。
- ドレン管を除き、排水横枝管等が合流する場合は、必ず 45° 以内の鋭角をもって水平に近く合流させる(2.4.8 (1)・p.51)。
- 通気管は、排水横枝管等より垂直ないし 45° 以内の角度で取り出し、水平に取り出してはならない(2.4.8 (9)・p.52)。
- 排水管は満水試験を行い、衛生器具等の取付け完了後に通水試験を行う。ドレン管は通水試験を行う。満水試験の保持時間は最小 30 分(2.9.4 (1)・p.68)。
建築基準法の告示(昭和50年建設省告示第1597号)も、排水管は掃除口を設ける等保守点検を容易に行うことができる構造とすること、としています。
測った落差で勾配を確かめる
引いた管の勾配は、2点の間の水平の長さと、その2点の高さの差(落差)から求められます。計算の画面の「勾配を求める」で長さと落差を入力し、「比べる最小勾配」を選ぶと、最小勾配を満たすかが表示されます。高さは、両端で同じ所(管底どうしなど)を比べます。
例: 水平に 6 m 離れた2点で、管底の高さの差が 45 mm なら、勾配は 1/133.3(0.75 %)です。呼び径 75・100 の最小勾配 1/100 には足りません。この長さで 1/100 にするには、落差 60 mm が要ります。
途中の凸凹は区間ごとに
両端の高さの差だけでは、途中の凸凹は分かりません。吊りや支持の所など、区間ごとに長さと落差を測ると、どの区間で勾配が足りないか、どこで逆勾配になっているかが分かります。落差がマイナスになる区間は、下流の方が高い逆勾配です。計算の画面に負の落差を入力すると、逆勾配と表示します。