セメント水比との違い、水セメント比が大きいときと小さいとき、55% の出典など。
水セメント比とセメント水比の違いは
セメント水比 C/W は、水セメント比の逆数(単位セメント量 ÷ 単位水量)です。単位水量 175 kg/m³・単位セメント量 320 kg/m³ なら、水セメント比 54.7%・セメント水比 1.83 です。セメント水比は%にせず、比のまま書きます。国土技術政策総合研究所の資料の配合計算書でも、水セメント比を求める式の中にセメント水比 C/W が含まれます。
水セメント比が大きい・小さいとどうなる
国土技術政策総合研究所の資料(空港の無筋コンクリート舗装の配合の調査)は、W/C を低くすると曲げ強度は高くなる反面、収縮量が多くなるため、施工後の不具合に繋がった事例もある、としています。同じ資料は、高炉セメントを用いたコンクリートは自己収縮量が普通セメントより多く、配合設計では収縮の観点で水セメント比とセメント量に留意する必要がある、としています。
公共建築工事標準仕様書は、水セメント比に最大値(65%・60%・55%)を置き、単位水量は品質が得られる範囲内で可能な限り小さな値とする、としています。水セメント比をどこまで下げるかは、調合管理強度と試し練りで決めます。
水セメント比 55% 以下と言われるのは
公共建築工事標準仕様書で 55% が記載されているのは、普通エコセメントの最大値(6.3.2(イ)(b)①)・軽量コンクリートの最大値(6.10.3(6))・簡易なプレキャストコンクリートで特記が無いときの値(20.3.3)です。普通ポルトランドセメントの一般のコンクリートは 65% です。土木の工事や自治体の工事は、それぞれの仕様書が別の値を決めていることがあるので、その工事の設計図書と仕様書を確かめてください。
強度から水セメント比は求められますか
このアプリは、強度から水セメント比を決める式は収録していません。計画調合は試し練りによって定め、試し練りで調合管理強度が得られることを確認します(6.3.2(ウ))。調合管理強度は、設計基準強度に構造体強度補正値を加えた値です(6.3.2(ア))。このアプリで確かめられるのは、決まった配合の水セメント比・単位水量・単位セメント量が、仕様書の上限・下限の範囲内にあるかです。
0.55 と入力したら止まりました
水セメント比の欄は%で入力します。0.55 は 55 と入力してください。このアプリは、1% 以下の値を比(0.55 など)で入力したものとみなして「%で入力してください」と止めます。100% を超える値も止めます。単位水量は 1,000 kg/m³ まで(1 m³ に含まれる水の質量まで)、単位セメント量は 2,000 kg/m³ までで入力します。