換気回数は、1時間の換気量を部屋の容積で割った値です。
換気回数の計算式
換気回数(回/h)= 換気量(m³/h)÷ 気積(m³)
必要な換気量(m³/h)= 換気回数(回/h)× 気積(m³)
国土交通省住宅局が編集に協力したパンフレット「快適で健康的な住宅で暮らすために」は、「換気量とは1時間に何m³の空気を取り入れるかという数値です。換気回数は、1時間にその部屋の容積の何倍の空気を取り入れるかという指標です。換気回数0.5回/hは、1時間でその部屋の容積の半分を給気または排気することです。」と説明しています。
例(熊本県の計算表)
熊本県の計算表の例は、有効換気量 75 m³/h の換気扇(排気機)を2台、合計 150 m³/h で計画しています。気積の合計は 272.08 m³ なので、
換気回数 = 150 ÷ 272.08 = 0.551 回/h
0.551 回/h は 0.5 回/h 以上なので、計算表の判定は「適合」です。この計算でも、有効換気量 150 m³/h が必要有効換気量 136.04 m³/h 以上なので「○ 足りる」と表示します。
住宅の広さと、0.5 回/h に要る有効換気量
家全体を天井高 2.4 m として、延床面積だけで見積もった例です。吹き抜けや天井の高い部屋があると、気積と必要有効換気量はこれより大きくなります。
| 延床面積 | 気積 | 必要有効換気量(0.5 回/h) |
|---|---|---|
| 90 m² | 216.00 m³ | 108.00 m³/h |
| 120 m² | 288.00 m³ | 144.00 m³/h |
| 150 m² | 360.00 m³ | 180.00 m³/h |
間違えやすい所
- 換気量を床面積で割らない: 換気回数は気積(容積)で割ります。熊本県の例で 150 を床面積の合計 111.16 m² で割ると 1.35 になり、換気回数とは別の数です。
- 換気扇の能力は有効換気量で: 給気機・排気機は、換気経路の全圧力損失(直管部損失・局部損失・諸機器その他の圧力損失の合計)を考慮して、計算で確かめた能力の物とします(平成15年国土交通省告示第274号)。熊本県の計算表でも、排気風量 80 m³/h の機器を有効換気量 75 m³/h として計算しています。
- 2台以上の換気扇で換気するときは、有効換気量を合計した値で比べます。