説明

感知器の必要個数の計算方法(感知区域の面積 ÷ 感知面積・切り上げ)

感知区域ごとに、面積を感知器1個の感知面積で除し、小数点以下を切り上げます。

計算式

感知器の必要個数 = 感知区域の面積 ÷ 感知器1個の感知面積(小数点以下は切り上げ)

感知器の必要個数は、感知区域の面積を、設置する感知器1個の感知面積で除して求め、小数点以下は切り上げます(松戸市消防局 第10 4(4)オ・4(9)ク、さいたま市の審査基準 第10 5(4)オ・5(9)ク)。

感知面積は、感知器の種別と取付け面の高さに応じて、規則第23条第4項第3号ロ(熱感知器)と第7号ホ(煙感知器)の表で定める、火災を有効に感知することができる床面積です(松戸市消防局 第10 4(4)オの備考)。

感知器は、感知区域ごとに、表で定める床面積につき1個以上の個数を、火災を有効に感知するように設けます(規則第23条第4項第3号ロ)。 「床面積につき1個以上」なので、感知区域の面積が感知面積の整数倍なら割った数のまま、少しでも超えれば1個増えます。

計算の手順

  1. 感知区域を決めます。壁と、取付け面から 0.4 m(煙感知器は 0.6 m)以上突出したはり等で区画された部分が、1つの感知区域です。
  2. 感知区域の面積を求めます。壁の所は壁の内側、はり等の所ははり等の中心線までの距離で測ります。
  3. 感知器の種別と、取付け面の高さ(取付け面の平均の高さ)を決めます。熱感知器は、特定主要構造部が耐火構造かどうかも決めます。
  4. 表から感知器1個の感知面積を読みます。取付け面の高さが表の欄に無い種別は、その高さに設置できません。
  5. 感知区域の面積を感知面積で除し、小数点以下を切り上げます。
  6. 感知区域が2つ以上あるときは、感知区域ごとの個数を合計します。

計算の例

感知器と取付け面面積 ÷ 感知面積必要個数
差動式スポット型2種・4 m未満・耐火構造120 m² ÷ 70 m² ≒ 1.712 個
差動式スポット型2種・4 m未満・その他の構造120 m² ÷ 40 m² = 33 個
定温式スポット型1種・4 m未満・耐火構造125 m² ÷ 60 m² ≒ 2.083 個
差動式スポット型1種・4 m以上8 m未満・その他の構造100 m² ÷ 30 m² ≒ 3.334 個
煙感知器2種・4 m未満300 m² ÷ 150 m² = 22 個

差動式スポット型2種で 120 m² の感知区域は、耐火構造なら感知面積が 70 m² で、120 ÷ 70 ≒ 1.71 を切り上げて 2 個です。その他の構造なら感知面積は 40 m² で、120 ÷ 40 = 3 から 3 個になります。同じ種別・同じ面積でも、構造で個数が変わります。

取付け面の高さが 4 m以上8 m未満 になると、熱感知器の感知面積は小さくなります。差動式スポット型1種・その他の構造は 30 m² で、100 m² の感知区域に 4 個要ります。

小数点以下は切り上げ

煙感知器2種・4 m未満 の感知面積は 150 m²です。300 m² なら 300 ÷ 150 = 2 で割り切れて 2 個、301 m² なら 301 ÷ 150 ≒ 2.01 を切り上げて 3 個です。四捨五入や切り捨てで 2 個にすると、床面積 150 m² につき1個以上の決まりに届きません。

感知区域が2つ以上あるとき

個数は感知区域ごとに求めます。1つの部屋でも、はり等で感知区域が分かれれば、感知区域ごとに切り上げてから合計します。

差動式スポット型2種・耐火構造で、120 m² の部屋がはりで 40 m² ずつ3つの感知区域に分かれると、それぞれ 40 ÷ 70 ≒ 0.57 → 1 個で、合計 3 個です。はりが無く1つの感知区域なら 120 ÷ 70 ≒ 1.71 → 2 個です。部屋の面積の合計を1回で除すと、はりのある部屋では個数が足りなくなります。

出典

感知器の個数を計算する