換気扇等を設ける所を選び、火を使用する器具を1台ずつ入力します。
器具の燃料消費量から換気扇の有効換気量 V=NKQ
入力するもの
- 「換気扇等を設ける所」を、「排気フードなし」・「排気フードⅠ型」・「排気フードⅡ型」・「煙突」から選びます。換気扇を排気口・排気筒に直接付けるなら排気フードなし、レンジフードのように排気フードを有する排気筒に付けるなら、その形でⅠ型かⅡ型です。これで V=NKQ の N(40・30・20・2)が決まります。
- 火を使用する器具を1台ずつ1行に入力します。「燃料(Q の単位)」を「都市ガス(kW)」・「LPガス(kW)」・「LPガス(kg/h)」・「灯油(kg/h)」・「灯油(kW)」から選び、燃料消費量 Q を入力します。
- 器具が2台以上あるときは「+ 器具を追加」で行を追加します。要らない行は、その行の「消す」で消せます。器具の名前(任意)は、計算の内訳と書き出しの表に表示されます。
- 選ぶ換気扇の有効換気量が分かっていれば「換気扇の有効換気量(任意)」に入力します。V 以上かを判定します。
燃料消費量 Q は、告示の字では「火を使用する設備又は器具の実況に応じた燃料消費量」です。器具の銘板や、メーカーの資料に書かれたガス消費量・燃料消費量を使います。
燃料は「選んでください」から始まります。灯油の理論廃ガス量は 1 kg 当たり 12.1 m³、都市ガスは 1 kWh 当たり 0.93 m³ で、単位も数も違います。灯油 0.5 kg/h の器具を都市ガス(kW)の行のまま入力すると V は 18.6 m³/h になり、正しい 242 m³/h よりずっと小さいのに、それらしい数なので気づけません。燃料を選ぶまで、その行は計算しません。
計算結果の見方
- 必要な有効換気量 V: 選んだ N と、器具の K×Q の合計を掛けた数です。告示は換気扇等の有効換気量を「計算した数値以上」とするので、小数第2位を切り上げて表示します(小さく見せないため)。
- 理論廃ガス量 KQ の合計: 器具ごとの K×Q(m³/h)の合計です。N を掛ける前の数です。
- 燃料消費量 Q の合計: 都市ガスと LPガスの器具の Q の合計(kW)です。灯油の器具は別に kg/h で合計します。LPガスの kg/h と灯油の kW の行があるときは、換算した数で合計し、名前に「換算」と付きます。
- 計算の内訳: 使った式・N・器具ごとの K×Q・合計・V と、告示の別表の値が表示されます。お手元の計算書と数が合わないときは、ここを1つずつ比べてください。
例: 都市ガスのコンロ3台・排気フードⅠ型
都市ガス 13A のコンロの参考値(1口 4.65 kW・2口 7.32 kW・3口 8.95 kW)を3行に入力し、排気フードⅠ型(N=30)を選んだときの計算です。
1口 KQ = 0.93 × 4.65 = 4.3245 m³/h
2口 KQ = 0.93 × 7.32 = 6.8076 m³/h
3口 KQ = 0.93 × 8.95 = 8.3235 m³/h
KQ の合計 = 4.3245 + 6.8076 + 8.3235 = 19.4556 m³/h
V = 30 × 19.4556 = 583.668 m³/h
V は 583.668 m³/h で、表示は小数第2位を切り上げた 583.7 m³/h です。この数以上の有効換気量の換気扇を選びます。
出典
- 国土交通省「換気設備の構造方法を定める件」(昭和45年建設省告示第1826号・最終改正 平成12年建設省告示第2465号): 第三 第四号イ(V=NKQ・N=30)・別表(都市ガス 0.93 m³/kWh)
- 富士工業「必要換気量についての条件」(技術資料): 都市ガス 13A のコンロ 1口 4.65 kW・2口 7.32 kW・3口 8.95 kW(参考値)
器具の燃料消費量から換気扇の有効換気量 V=NKQ