K は燃料ごとの理論廃ガス量で、都市ガスと LPガスは 1 kWh 当たり 0.93 m³ です。
器具の燃料消費量から換気扇の有効換気量 V=NKQ
告示の別表(理論廃ガス量)
| 燃料の名称 | 発熱量 | 理論廃ガス量 K |
|---|---|---|
| 都市ガス | — | 1 kWh につき 0.93 m³ |
| LPガス(プロパン主体) | 1 kg につき 50.2 MJ | 1 kWh につき 0.93 m³ |
| 灯油 | 1 kg につき 43.1 MJ | 1 kg につき 12.1 m³ |
K は「燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量」で、別表の燃料はこの数値によることができます。都市ガスと LPガスは 1 kWh 当たりなので Q を kW で、灯油は 1 kg 当たりなので Q を kg/h で入れて掛けると、K×Q が1時間当たりの理論廃ガス量(m³/h)になります。このアプリは別表の3つの燃料を計算します。
LPガスの器具が kg/h のとき
LPガス(プロパン主体)の理論廃ガス量は 1 kWh 当たりで決まっています。器具の燃料消費量が kg/h で書かれているときは、別表の発熱量 50.2 MJ/kg を掛け、1 kWh = 3.6 MJ で割って kW にします。
富士工業の資料のプロパンのコンロの参考値は、kW と kg/h の両方で書かれています。kW の値をこの式の逆(× 3.6 ÷ 50.2)で kg/h にすると、資料の kg/h と小数第3位まで一致します。表の右の列が、その計算の数です。
| コンロ | kW | kg/h | 換算 kg/h |
|---|---|---|---|
| 1口 | 4.20 | 0.301 | 0.301 |
| 2口 | 6.88 | 0.493 | 0.493 |
| 3口 | 8.05 | 0.577 | 0.577 |
LPガス 1 kg/h の K×Q は 0.93 × 50.2 ÷ 3.6 ≒ 12.9683 m³/h です。平成12年の改正の前の別表は、LPガス(プロパン主体)の理論廃ガス量を「1 kg につき 12.9 m³」(発熱量 1 kg につき 12,000 kcal)としていました。今の別表は 1 kWh 当たりの 0.93 m³ です。
灯油の器具が kW のとき
灯油の理論廃ガス量は 1 kg 当たりの 12.1 m³ です。器具の燃料消費量が kW で書かれているときは、別表の発熱量 43.1 MJ/kg で kg/h にしてから掛けます。
灯油 1 kW は約 0.0835 kg/h で、K×Q は約 1.0107 m³/h です。灯油の器具は燃料消費量を L/h で書いたものもあります。L/h を kg/h にするには灯油の密度が要りますが、告示の別表には密度が無いので、このアプリは L/h を計算しません。メーカーの資料の kg/h か kW の値を使ってください。
改正の前はキロカロリーでした
平成12年の改正の前は、Q の単位が「一時間につきキロカロリー又はキログラム」で、都市ガスの理論廃ガス量は「一キロカロリーにつき〇・〇〇一〇八立方メートル」でした(国土交通省の新旧対照表)。今の告示の Q の単位は「キロワット又は一時間につきキログラム」です。
銘板が kcal/h の古い器具は、kW の値を器具のメーカーの資料で確かめてから入力してください。このアプリの Q は kW か kg/h です。
出典
- 国土交通省「換気設備の構造方法を定める件」(昭和45年建設省告示第1826号・最終改正 平成12年建設省告示第2465号): 別表(理論廃ガス量と発熱量)・第三 第二号イ(K と Q の単位)
- 国土交通省「換気設備の構造方法を定める件」改正案の新旧対照表(平成12年): 改正前の別表(kcal 当たりの理論廃ガス量・LPガス 12.9 m³/kg)と、Q の単位がキロカロリーからキロワットに替わったこと
- 富士工業「必要換気量についての条件」(技術資料): プロパンのコンロ 4.20 kW(0.301 kg/h)・6.88 kW(0.493 kg/h)・8.05 kW(0.577 kg/h)
- 産業技術総合研究所 計量標準総合センター「国際単位系(SI)第9版(2019)要約 日本語版」: 1 W = 1 J/s・1 h = 3,600 s(1 kWh = 3.6 MJ)
器具の燃料消費量から換気扇の有効換気量 V=NKQ