光ファイバー・コネクタ接続・融着接続の損失の目安を、二つの資料の表から並べました。
計算に使う損失の値は、機器・ケーブル・コネクタの仕様の値を使うのが基本です。Juniper の資料も、機器などによる実際の信号損失の量は、ベンダーのドキュメントを参照するよう書いています。仕様の値が手元に無いときの目安として、二つの資料の表の値をまとめました。
Cisco の資料の表(1310 nm・1550 nm)
Cisco の資料の表1(1310 nm)と表2(1550 nm)は、光ファイバーの 1 km 当たりの損失、光コネクタ1か所の損失、接合1か所の損失を、最良の状態・標準(Normal)・最悪な状態の3つで示しています。下の表の単位は、光ファイバーが dB/km、コネクタ接続と融着接続が1か所当たりの dB です。
表1(1310 nm)
| 条件 | 光ファイバー | コネクタ接続 | 融着接続 |
|---|---|---|---|
| 最良 | 0.3 | 0.4 | 0.02 |
| 標準 | 0.38 | 0.6 | 0.1 |
| 最悪 | 0.5 | 1 | 0.2 |
表2(1550 nm)
| 条件 | 光ファイバー | コネクタ接続 | 融着接続 |
|---|---|---|---|
| 最良 | 0.17 | 0.2 | 0.01 |
| 標準 | 0.22 | 0.35 | 0.05 |
| 最悪 | 0.4 | 0.7 | 0.1 |
表は波長ごとの値で、シングルモードとマルチモードのどちらの値かは書かれていません。同じ条件なら、1550 nm の方が、光ファイバーの損失もコネクタ接続と融着接続の損失も小さい値です。
Juniper の資料の表(リンク損失の要因の推定値)
Juniper の資料の表1 は、リンク損失を引き起こす要因の推定値です。
| 要因 | 推定値 |
|---|---|
| 高次モード損失 | シングルモード なし・マルチモード 0.5 dB |
| モード分散と色分散 | シングルモード なし・マルチモード なし(帯域幅と距離の積が 500 MHz·km 未満の場合) |
| コネクタ | 0.5 dB |
| スプライス(融着接続) | 0.5 dB |
| ファイバー減衰 | シングルモード 0.5 dB/km・マルチモード 1 dB/km |
資料によって目安が違う
融着接続1か所の損失は、Cisco の資料の標準が 1310 nm で 0.1 dB、Juniper の資料の推定値が 0.5 dB です。同じ 20.5 km・コネクタ接続 2 か所・融着接続 4 か所・システムマージン 3 dB の区間でも、Cisco の 1310 nm の標準の値なら 12.39 dB、Juniper のシングルモードの推定値なら 16.25 dB です。目安で計算するときは、どの資料のどの条件の値かを控えておくと、施工後に測った値と比べられます。
計算の画面は目安を自動で入力しません
計算の画面の欄は空で開きます。仕様の値か、上の表の値を入力してください。入力していない値で全損失を計算すると、どの値で計算したのかが分からなくなるためです。欄の ⓘ にも、二つの資料の目安を書いています。