説明

光ファイバーの波長と損失

波長によって光ファイバーの損失は違い、一般に 1550 nm がいちばん小さい値です。

よく使われる波長

Cisco の資料によると、光ファイバーでよく使われるピーク波長は 780 nm、850 nm、1310 nm、1550 nm、1625 nm です。850 nm の領域(第一窓)は、当初の LED や検知器の技術で扱えたため、最初に使われました。今は、損失と分散が非常に小さい 1310 nm が一般的です。1550 nm を使うと、リピータが要らなくなる場合があります。一般に、波長が長いほど性能は上がり、コストは高くなります。

損失がいちばん小さいのは 1550 nm

同じ資料は、一般的な光ファイバーでは、光ファイバーのサイズにかかわらず、損失がいちばん低いのは 1550 nm、いちばん高いのは 780 nm としています。表の標準の値でも、光ファイバーの損失は 1310 nm の 0.38 dB/km に対して、1550 nm は 0.22 dB/km です。20.5 km の区間の例では、全損失は 1310 nm の 12.39 dB に対して、1550 nm は 8.41 dB で、3.98 dB 小さくなります。

シングルモードとマルチモード

Cisco の資料は、シングルモードは 9/125 µm、マルチモードは 62.5/125 µm か 50/125 µm を使い、光ファイバーのサイズで dB/km の値が変わるとしています。Juniper の資料の推定値も、光ファイバーの損失はシングルモード 0.5 dB/km、マルチモード 1 dB/km で、マルチモードには高次モード損失 0.5 dB を見込んでいます。

JIS C 6823(光ファイバ損失試験方法)の適用範囲には、シングルモード光ファイバ、石英系マルチモード光ファイバ、多成分系マルチモード光ファイバ、プラスチッククラッドマルチモード光ファイバ、全プラスチックマルチモード光ファイバとケーブルが挙がっています。

計算では波長をそろえる

光ファイバーの損失も、コネクタ接続と融着接続の損失も、波長によって違う値です。機器が使う波長の値をそろえて入力します。1310 nm と 1550 nm の両方を使う区間は、波長ごとに計算すると、どちらの損失が大きいかを比べられます。

出典

光損失を計算する