光損失の計算で迷いやすい所と、計算結果の扱いです。
長さは m で入力できますか
長さは km で入力します。式の a が 1 km 当たりの損失(dB/km)なので、850 m は 0.85 km です。
コネクタ接続の数には何を数えますか
計算する区間の中にあるコネクタ接続の数です。Cisco の資料の計算例は、20.5 km の区間にコネクタ 2 か所と接合 4 か所としています。コネクタ接続も融着接続も無いときは 0 を入力します。数が 0 のときは、1か所の損失は空欄のままで計算できます。
システムマージンは何 dB にしますか
Cisco の資料は 3 dB 前後としています。パッチコード、ケーブルの曲げ、予測できない減衰などを見込む値です。Juniper の資料の計算例のように、システムマージンを使わないときは 0 を入力します。
dB と dBm はどう違いますか
dBm は 1 mW を基準にした光パワーの大きさ、dB は損失やパワーバジェットのような差です。最小送信出力と最小受信感度は dBm、全損失・パワーバジェット・パワーマージンは dB です。
最小受信感度がプラスの値になりました
受信感度は、二つの資料の例では −20〜−28 dBm のようなマイナスの値です。プラスの値を入力すると、計算の画面は符号を確かめるよう表示します。マイナスの付け忘れは、パワーバジェットを大きく変えます(−15 dBm と −28 dBm なら 13.00 dB、−28 を 28 と入力すると −43.00 dB)。
パワーマージンが 0 dB のときは
Juniper の資料は、パワーマージンがゼロより大きいときに、パワーバジェットが受信側の機器を動作させるのに十分としています。このアプリは、0 dB ちょうどを「✗ 足りない」と表示します。
マルチモードの高次モード損失は
Juniper の資料は、マルチモードの高次モード損失を 0.5 dB と推定しています(シングルモードはなし)。このアプリに高次モード損失の欄は無いので、システムマージンに加えて入力します。
計算結果の扱い
- 損失の値は目安です。機器とケーブルの仕様の値を使い、施工後は測定で確かめます。
- パワーマージンが 0 dB より大きくても、確認にはリンクの測定が要ります(Cisco の資料)。