説明

播種量の補正率(吹付厚 B・立地条件 C・施工時期 D)の表と決め方

吹付厚 B・立地条件 C・施工時期 D の表と、資料ごとの違いです。

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発生期待本数と補正率から種子の量(g/m²)

吹付厚に対する補正率 B

高知県の種子配合一覧表は、B を「種子が発芽可能な深さ(覆土厚さ)を確認して補正率を決める」とし、種子吹付工の補正率は 1.0 としています。植生基材吹付工のように種子を基材に混ぜて厚く吹き付ける工法では、B=発芽可能な有効厚さ t1 ÷ 吹付厚 t です(高知県の別冊資料・新潟県の特記仕様書・四国地方整備局の手引き)。

B = t1 ÷ t(t1:発芽可能な有効厚さ cm・t:吹付厚 cm)

B=t1 ÷ t(小数第2位までに四捨五入)
t1t=3 cmt=5 cmt=8 cm
0.5 cm0.170.10.06
1.0 cm0.330.20.13
2.0 cm0.670.40.25
発芽可能な有効厚さ(高知県の別冊資料)
t1主な種子
0.5 cmバミューダグラス・ケンタッキーブルーグラス・ヨモギ・ススキ・ヤシャブシ
1.0 cmホワイトクローバー・メドハギ・イタドリ・イタチハギ・ヤマハギ・コマツナギ・ヤマモミジ
2.0 cmトールフェスク・クリーピングレッドフェスク・オーチャードグラス・バヒアグラス・チューイングフェスク・アキグミ・アカメガシワ・クヌギ・コナラ・アラカシ

四国地方整備局の手引きの表 2-9-3 は、発芽可能覆土厚 1.5 cm・3 cm・5 cm の例も挙げ、5 cm の種子を吹付厚 3 cm に使う組み合わせは「−」としています。このアプリも、t1 が t より厚いときは B を求めません。

立地条件に対する補正率 C

当てはまらない条件は 1.0
条件C
法面勾配が50度以上0.9
土質が硬岩0.9
法面方位が南面0.8
年間降水量が1,000 mm未満0.7

高知県の一覧表は「立地条件の項目が重複した場合は小さい値の補正率を使用する」としています。掛け合わせません。例えば法面勾配が50度以上(0.9)で年間降水量が 1,000 mm 未満(0.7)なら、C=0.7 です(0.9 × 0.7=0.63 ではありません)。

方位の条件の書き方は資料で違います。高知県の治山林道事業留意事項(平成29年4月版)は「概ね南面」、新潟県の特記仕様書は「南向き」を 0.8 としています。高知県林道法面保護工設計指針の別冊資料(令和6年4月)と四国地方整備局の手引きは「南面で硬岩」を 0.8 としています。発注者の基準に合わせて選んでください。

新潟県の計算例の5草種を種子吹付工(B=1.0)・3〜6月で計算すると、C=1.0 で 1.68 g/m²、南面の C=0.8 で 2.10 g/m²、勾配50度以上と年間降水量 1,000 mm 未満が重なる C=0.7 で 2.40 g/m² です。

施工時期の補正率 D

高知県の種子配合一覧表(令和6年4月の別冊資料)
施工時期草本類木本類
3〜6月1.01.0
7〜8月0.80.7
9月1.00.5
10〜11月0.70.5
12〜2月0.90.8

新潟県の特記仕様書は、適期・可能期を 1.0、不適期を草本類 0.8(0.9〜0.7)・木本類 0.6(0.7〜0.5)としています。四国地方整備局の手引き(在来木本類の手引き)は、3〜6月 1.0・7〜8月 0.7・9月 0.5・10〜11月 0.5・12〜2月 0.8 で、高知県の木本類の列と同じです。

同じ5草種を種子吹付工で計算すると、3〜6月は 1.68 g/m²、10〜11月(草本類 0.7・木本類 0.5)は 3.09 g/m² です。新潟県の不適期の値(草本類 0.8・木本類 0.6)を「補正率を入力」で入力すると 2.60 g/m² です。木本類の補正率が小さいので、木本類の多い配合ほど施工時期の影響が大きくなります。

出典

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発生期待本数と補正率から種子の量(g/m²)