冷媒ごとに、整備のときの充塡量と回収量を入力します。
入力するもの
- 冷媒の種類を選びます。一覧は冷媒番号と GWP(2023年度実績からの値)の並びです。一覧に無い冷媒は「一覧に無い冷媒(GWP を入力)」を選ぶと、その行だけ GWP の欄が表示されます。
- 充塡量(kg)に、その冷媒を整備のときに充塡した量を入力します。
- 回収量(kg)に、整備のときに回収した量を入力します。回収が無かったときは 0 を入力します。空欄のままでは、その行は計算しません(入力し忘れた回収量を 0 と読むと、漏えい量が多く計算されるためです)。
- 機器や冷媒が2つ以上あるときは「+ 行を追加」で行を追加します。行の右上の「消す」で、その行を消せます。
1行に、冷媒の種類と、整備のときの充塡量・回収量(kg)を1つずつ入力します。機器ごとに1行でも、冷媒ごとにまとめた1行でもかまいません。同じ冷媒の行は、量を合計してから GWP を掛けます。
充塡量は充塡証明書の量、回収量は回収証明書の量です(情報処理センターを使っているときは、センターから届く通知の量)。充塡も回収もしなかった機器は、どちらも 0 です。
設置のときの充塡(充塡証明書で「設置」の充塡)と、廃棄のときの回収(引取証明書の回収量)は入力しません。算定するのは、報告の年度の4月1日から3月31日までに整備で充塡した量です。
充塡・回収証明書は、充塡や回収をしてから 30 日以内に管理者へ交付されます。充塡回収業者が情報処理センターに登録したときは証明書が交付されず、センターから 20 日以内に通知が届きます(マニュアル Ⅱ-11)。どちらの量も、冷媒の種類(冷媒番号区分)ごとに書かれています。
計算結果の見方
- 行のすぐ下: その行の実漏えい量(kg)と算定漏えい量(t-CO2)と、数値を代入した式です。
- 算定漏えい量(合計): 全部の行の算定漏えい量の合計です。冷媒が2種類以上あるときは、冷媒ごとの表も表示します。
- 計算の内訳: 式、冷媒ごとの計算、報告書に記入する値(小数点以下を切り捨てた整数)と、計算の決まりです。
算定漏えい量は小数点以下も切り捨てずに表示します。マニュアルは「計算の過程では小数点の切捨てや四捨五入はしません」としているためです。報告書に記入するときだけ、記載欄ごとに切り捨てます。
例: マニュアルの製造業者の算定例
フロン類算定漏えい量報告マニュアルの第Ⅳ編(表Ⅳ-1-2)にある、製造業者の11台の機器の例です。充塡も回収も無かった機器は 0 と記録します。このアプリには、冷媒・充塡量・回収量の3つを1行ずつ入力します。
| 機器(事業所) | 冷媒 | 充塡量(kg) | 回収量(kg) |
|---|---|---|---|
| ターボ冷凍機(本社) | R-22 | 0 | 0 |
| オフィス用パッケージエアコン(支社 A) | R-410A | 0 | 0 |
| 冷凍ショーケース(他社スーパー) | R-404A | 10 | 0 |
| 冷凍・冷蔵ユニット(工場 B) | R-404A | 0 | 0 |
| 設備用パッケージエアコン(工場 B) | R-410A | 500 | 0 |
| スクリュー冷凍機(工場 B) | R-22 | 0 | 0 |
| 空調用チリングユニット(工場 B) | R-22 | 500 | 400 |
| トラック用冷凍機(工場 B) | R-404A | 0.1 | 0 |
| 冷凍・冷蔵ユニット(工場 C) | R-22 | 0 | 20 |
| 冷凍・冷蔵ユニット(工場 C) | R-404A | 0 | 0 |
| 設備用パッケージエアコン(工場 C) | R-410A | 0 | 0 |
計算結果は、冷媒ごとに次のとおりです(表Ⅳ-1-3 の全国計)。
| 冷媒 | 実漏えい量(kg) | 算定漏えい量(t-CO2) |
|---|---|---|
| R-22 | 80 | 140.8 |
| R-404A | 10.1 | 39.794 |
| R-410A | 500 | 960 |
| 合計 | 1,140.594 |
冷媒ごとに合計すると、R-22 は実漏えい量 80 kg で 140.8 t-CO2、R-404A は 10.1 kg で 39.794 t-CO2、R-410A は 500 kg で 960 t-CO2 です。合計は 1,140.594 t-CO2 で、報告書には小数点以下を切り捨てた 1,140 t-CO2 を記入します(表Ⅳ-1-4)。
出典
- 環境省・経済産業省「フロン類算定漏えい量報告マニュアル Ver. 2.96」(令和8年8月): 第Ⅱ編 3.1(算定式・設置時と廃棄時を除くこと)・Ⅱ-11(充塡・回収証明書と情報処理センターの通知)・第Ⅳ編 1.1 表Ⅳ-1-2〜Ⅳ-1-4(製造業者の算定例)
- 環境省 フロン排出抑制法ポータルサイト「算定漏えい量の算定方法」: 充塡証明書・回収証明書から算定すること・対象の期間・設置時の充塡と廃棄時の回収は対象外