車種・土質・運搬距離を選んで入力すると、1台の運搬土量と所要台数を計算します。
車種・土質・運搬距離から、1時間の運搬土量と台数
入力する欄
- 車種: 2t車・4t車・6t車・8t車・10t車から選びます。林野庁の森林整備保全事業標準歩掛(以下、標準歩掛)の表の車種で、積載土量 q と α をこの車種で表から引きます。表に無い車は「その他」を選び、許容積載質量 W(t)を入力します。
- 土質: 粘性土・砂・砂質土・礫質土、軟岩、アスファルト・コンクリート塊、硬岩の4つから選びます。地山の単位体積質量(18・22・24・25 kN/m³)が違うので、同じ車でも積める土量が変わります。
- サイクルタイムの求め方: 「運搬距離から」は、運搬距離 L(片道の km)・運搬状況(β)・積込機械(α)から Cm = βL + α を求めます。試走して測ったサイクルタイムがあるときは「直接入力」を選び、1往復の分を入力します。
- 積込機械の作業量(任意): バックホウなどの積込機械が1時間に積み込む地山の土量(m³/h)を入力すると、それに見合うダンプの台数を計算します。空欄なら、1台の運搬土量までを計算します。
作業効率 E は「詳しい設定」にあります。空欄のときは、標準歩掛の 0.9 で計算します。
計算結果の見方
積込機械の作業量を入力していないときは、1台の1時間当たり運搬土量(m³/h)を大きく表示します。入力したときはダンプの所要台数を大きく表示し、その下に1台の運搬土量・積載土量 q・サイクルタイム Cm を並べます。式に数を入れた途中の計算は「計算の内訳」で確かめられます。
運搬土量は地山の土量(掘る前の地盤の体積)です。ほぐした土量ではありません。標準歩掛の留意事項は、この歩掛で対象とする土量を地山の土量(盛土は締固め後の土量)として示しています。
計算の例
10t車で粘性土・砂・砂質土・礫質土を片道 5 km運び(DID区間率30%未満か夜間・β 4.8)、バックホウ 山積0.8m³(平積0.6m³)で積み込む例です。積込機械の作業量は 30 m³/hとします。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 積載土量 q(10t車・粘性土・砂・砂質土・礫質土) | 5.3 m³ |
| α(バックホウ 山積0.8m³(平積0.6m³)・10t車=積込時間 7 + その他時間 8) | 15 分 |
| サイクルタイム Cm(4.8 × 5 + 15) | 39 分 |
| 1台の運搬土量 Vt(60 ÷ 39 × 5.3 × 0.9 ≒ 7.338) | 7.3 m³/h |
| 所要台数(30 ÷ 7.3 ≒ 4.11 → 切り上げ) | 5 台 |
5 台で運べるのは1時間に 36.5 m³/hで、積込機械の作業量 30 m³/hを下回りません。1台少ない 4 台では 29.2 m³/hとなり、積込機械が待つことになります。
入力欄が空欄で始まる理由
運搬距離・サイクルタイム・積込機械の作業量の欄は、空欄で始まります。入力していない数で計算結果が表示され、それに気づかないことを防ぐためです。車種・土質・運搬状況・積込機械の選ぶ欄は、今の選びが画面に表示されています。作業効率だけは、空欄のとき標準歩掛の値(0.9)を使うと決めてあり、欄にもそう書いてあります。
出典
車種・土質・運搬距離から、1時間の運搬土量と台数