掘る形と土質を選んで寸法を入れると、3つの土量とダンプの台数を出します。
出す数
土は、同じ土でも状態によって体積が変わります。国土交通省の施工パッケージ型積算基準は、土量を次の3つの状態に分けて考え、その体積の比を土量の変化率(L・C)と呼んでいます。この計算は、3つの土量を全部出します。
| 状態 | 積算基準での意味 | この計算での使い道 |
|---|---|---|
| 地山の土量 | 掘削すべき土量 | 掘る量。寸法から出すか、打って入れる |
| ほぐした土量 | 運搬すべき土量 | 運ぶ量。ダンプの台数のもと |
| 締固め後の土量 | 出来上がりの盛土量 | その土で盛土を作ったときの量 |
入れる物
- 掘る形: 「四角(直)」は長さ・幅・深さ、「台形(法勾配)」は長さ・底幅・深さ・法勾配(1:n の n)を入れます。図面や平均断面法で地山の土量が出ているときは「土量を打つ」を選び、その土量を入れます。
- 土質: 積算基準の表2.1 にある11の土質から選びます。選んだ土質の L と C が欄に出ます。試験で出した値や発注者が決めた値を使うときは「L と C を打つ」を選びます。
- ダンプ1台に積む量(入れなくてもよい): 1台に積む土の量を、ほぐした状態の m³ で入れると、ダンプの台数を出します。
寸法や土量の欄には、初めから数を入れていません。入れていない数で答えが出て、それに気づかないことを防ぐためです。
計算の例
長さ 20 m・底幅 1.2 m・深さ 1.5 m・法勾配 1:0.5 の溝を砂質土(普通土)で掘り、1台 6.0 m³ のダンプで運ぶときの答えです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 上幅(1.2 + 2 × 0.5 × 1.5) | 2.7 m |
| 断面積(1.2 + 0.5 × 1.5)× 1.5 | 2.925 m² |
| 地山の土量(断面積 × 20 m) | 58.5 m³ |
| ほぐした土量(× L 1.20) | 70.2 m³ |
| 締固め後の土量(× C 0.90) | 52.7 m³ |
| ダンプの台数(1台 6.0 m³) | 12 台(最後の1台は 4.2 m³) |
締固め後の土量は 52.65 m³ を四捨五入して 52.7 m³ です。
数の丸め
土量は小数第1位まで出し、第2位を四捨五入します。国土交通省の土木工事数量算出要領(表-1 数量計算の単位及び数位)で、土工量の「土量」の数位が「小数位以下1位止・2位四捨五入」になっているのに合わせました。
地山の土量をこの位にそろえてから L と C を掛けるので、画面に出た地山の土量に L や C を手で掛けても同じ数になります。寸法と断面積は丸めません。溝のように断面が小さいと、断面積を 0.1 m² の位で丸めただけで土量が大きく変わるためです(幅 0.6 m・深さ 0.45 m の断面積 0.27 m² を 0.3 m² にすると、1割ほど増えます)。
ダンプの台数は、ほぐした土量を1台に積む量で割り、端数を切り上げます。