土質ごとの変化率 L と C です(施工パッケージ型積算基準の表2.1・表2.2)。
L と C
積算基準は、地山の土量(掘削すべき土量)・ほぐした土量(運搬すべき土量)・締固め後の土量(出来上がりの盛土量)の体積(m³)の比を、土量の変化率と呼んでいます。土量の配分計画を立てるときは、この変化率で切土と盛土の土量を計算します。L と C は「ほぐし率」「締固め率」と呼ばれることもあります(積算基準での名前は「変化率L」「変化率C」です)。
表2.1 土量の変化率(土質ごと)
統一分類法で分類した土質ごとの変化率で、積算基準はこの表を標準としています。土質の下の小さな字は、表の分類名称と統一分類法の記号です。1/C と L/C の列は、L と C から計算して小数2位に四捨五入した値です(表2.2 と同じ書き方)。
| 土質 | L | C | 1/C | L/C |
|---|---|---|---|---|
| レキ 分類 レキ質土 記号 GW・GP・GPs・G-M・G-C | 1.20 | 0.95 | 1.05 | 1.26 |
| レキ質土 記号 GM・GC・GO | 1.20 | 0.90 | 1.11 | 1.33 |
| 砂 分類 砂及び砂質土 記号 SW・SP・SPu・S-M・S-C・S-V | 1.20 | 0.95 | 1.05 | 1.26 |
| 砂質土(普通土) 分類 砂及び砂質土 記号 SM・SC・SV | 1.20 | 0.90 | 1.11 | 1.33 |
| 粘性土 記号 ML・CL・OL | 1.30 | 0.90 | 1.11 | 1.44 |
| 高含水比粘性土 分類 粘性土 記号 MH・CH | 1.25 | 0.90 | 1.11 | 1.39 |
| 岩塊・玉石 | 1.20 | 1.00 | 1.00 | 1.20 |
| 軟岩Ⅰ | 1.30 | 1.15 | 0.87 | 1.13 |
| 軟岩Ⅱ | 1.50 | 1.20 | 0.83 | 1.25 |
| 中硬岩 | 1.60 | 1.25 | 0.80 | 1.28 |
| 硬岩Ⅰ | 1.65 | 1.40 | 0.71 | 1.18 |
(注)本表は体積(土量)より求めたL、Cである(積算基準の表の注)。
表2.2 細分し難いとき
土質を細かく分けられないときは、表2.2 を使ってよいとされています。1/C と L/C は表に書いてある値です。
| 分類名称 | L | C | 1/C | L/C |
|---|---|---|---|---|
| レキ質土 | 1.20 | 0.90 | 1.11 | 1.33 |
| 砂及び砂質土 | 1.20 | 0.90 | 1.11 | 1.33 |
| 粘性土 | 1.25 | 0.90 | 1.11 | 1.39 |
表2.2 の注には「1/Cは『締固め後の土量』を『地山の土量』に換算する場合に使用する」「L/Cは『締固め後の土量』を『ほぐした土量』に換算する場合に使用する」とあります。
表2.1 の粘性土は L 1.30 ですが、表2.2 の粘性土は L 1.25 です(表2.1 の高含水比粘性土と同じ値)。この計算の土質の欄は表2.1 の値です。表2.2 の値で計算するときは「L と C を打つ」に入れてください。
岩は締め固めても地山より大きい
表2.1 では、レキ質土・砂及び砂質土・粘性土の C は 0.90〜0.95 で 1 より小さく、岩塊・玉石は 1.00、軟岩Ⅰから硬岩Ⅰは 1.15〜1.40 です。C が 1 より大きい土質は、掘って盛ると、締め固めた後も地山より体積が大きくなります。
例えば地山 100 m³ の硬岩Ⅰは、ほぐすと 165.0 m³、締め固めると 140.0 m³ です。砂質土(普通土)の地山 100 m³ は、ほぐすと 120.0 m³、締め固めると 90.0 m³ です。
値の出どころ
この表は、国土交通省のサイトに載っている施工パッケージ型積算基準(平成24年10月1日以降に入札する工事から適用)の表2.1・表2.2 の値です。令和7年2月28日付の改定の新旧表でも表2.2 は「現行どおり」で、令和8年3月に一部改正された農林水産省の施工パッケージ型積算基準(土地改良事業等請負工事)と、防衛省の土木工事積算価格算定要領も同じ値です。
農林水産省の版には「転石混り土」(岩塊・玉石(7.5 cm 以上)の混入率が 30%を超え、50%未満のもの)の行もあり、L 1.20・C 1.00 です。この計算の土質の欄には入れていません。
表の値は標準です。発注者が別の値を決めているときや、試験で値を出したときは、その値で計算してください。