説明

電線のたるみ計算の使い方(張力から弛度・弛度から張力)

入力する物と、計算結果の読み方・単位の選び方です。

入力する物

電柱や鉄塔の間に張った電線が、両端の支持点を結んだ水平の線からどれだけ下がるか(たるみ=弛度)を、径間・電線の重量・水平張力から求めます。同じ式を逆に使って、測った弛度から水平張力も求めます。

  1. 「求めるもの」で「張力から弛度」か「弛度から張力」を選びます。
  2. 径間(m)を入力します。径間は、電線を支える2つの支持物(電柱・鉄塔)の間の水平の距離です。
  3. 電線の重量を入力します。電線 1 m 当たりの重量です。カタログの質量が kg/km のときは、「詳しい設定」で単位を kg/km にします(1,000 で割って kg/m にします)。
  4. 水平張力を入力します(「弛度から張力」のときは弛度を入力します)。張力の単位は N と kN を「詳しい設定」で選べます。
  5. 風圧荷重を考えるときは、甲種・乙種・丙種のどれかを選び、電線の外径(mm)を入力します。風圧荷重が「なし」のときは、電線の自重だけで計算します。

計算結果の読み方

いちばん大きな数が弛度(「弛度から張力」のときは水平張力)です。その下に、電線の実長、実長と径間の差、弛度の式に代入した 1 m 当たりの荷重(風圧荷重なしは自重、風圧荷重ありは合成荷重)が並びます。「計算の内訳」には、自重・風圧荷重・氷雪荷重・合成荷重・弛度・実長を、式に数値を代入した形で表示します。

例: 電線の重量 0.3 kg/m・径間 50 m・水平張力 4,612 N・風圧荷重なしなら、自重は 2.94 N/m、弛度は 0.20 m、電線の実長は 50.002 m(径間より 0.002 m 長い)です。日本電線工業会の資料の実計算例①(架線張力 4,612 N のときの弛度 0.20 m)と同じ値です。

弛度が径間の 10% を超えたときは、単位を確かめる1行を表示します。kg/km の値を kg/m で入力すると、弛度は 1,000 倍になります。kN の値を N で入力しても 1,000 倍です。この 10% は、単位を確かめるための目安です。規定ではありません。

重量と張力の単位(kg/m・kg/km・N/m・N・kN)

電線やケーブルのカタログの質量は、1 km 当たり(kg/km)で書かれていることがあります。日本電線工業会の資料も、式の中は 1 m 当たりの値を使い、同会の WEB の入力画面では 1 km 当たりの値を入力するので、入力を間違えないように、と注意しています。このアプリでは「詳しい設定」で重量の単位を kg/km にすると、1,000 で割って計算します(300 kg/km は 0.3 kg/m・自重 2.94 N/m・弛度 0.20 m)。

N/m は 1 m 当たりの荷重(kg/m × 9.8)です。合成荷重が分かっているときは、N/m で入力して風圧荷重を「なし」にすると、その荷重で計算します。

出典

資料の文は写していません。式と、例の数と、資料の名前だけを引いています。

電線の弛度を計算する