径間と弛度から、電線の実長を L = S + 8D² ÷(3S)で求めます。
電線の実長の式
径間 S の間にたるんで張られた電線の長さ(実長)L は、径間と弛度から次の式で求めます(日本電気技術者協会の解説の式(9))。式の長さは、支持点から支持点までの電線の長さです。
L = S + 8D² ÷(3S)
L: 電線の実長(m)・S: 径間(m)・D: 弛度(m)
表の1行目は日本電線工業会の例①、2行目は例①と同じ電線・張力で径間を 100 m にした場合、3行目は日本電気技術者協会の例です。
| 径間 | 弛度 | 実長 | 実長 − 径間 |
|---|---|---|---|
| 50 m | 0.20 m | 50.002 m | 0.002 m |
| 100 m | 0.80 m | 100.017 m | 0.017 m |
| 250 m | 6.03 m | 250.388 m | 0.388 m |
実長と径間の差は、弛度の2乗に比例し、径間に反比例します。径間 50 m で弛度 0.20 m なら、差はわずか数 mm です。
実長の差から弛度を求める
同じ式を弛度について解くと、D = √{3S(L − S)÷ 8} です。径間 250 m で、実長と径間の差が 0.388 m なら弛度は 6.03 m、差が 0.1 m 長い 0.488 m なら弛度は 6.76 m です。電線の長さがわずかに変わるだけで、弛度は大きく変わります。
このアプリは、計算結果の「電線の実長」と「実長と径間の差」を、小数3桁(mm まで)で表示します。
出典
- 日本電気技術者協会「送配電線の風圧荷重とたるみ、支線強度の計算」(このページで引いた所: 2章 (3) 電線の実長の式(9)・4章 (4) の例)
- 日本電線工業会 技術資料 技資第147号A「光ファイバケーブルの弛度計算について」(2015年2月改訂)(このページで引いた所: 3 実計算例①)
資料の文は写していません。式と、例の数と、資料の名前だけを引いています。