説明

電圧降下の計算のよくある質問

電圧降下の計算で迷いやすい所と、計算の前提です。

こう長は往復の長さですか

片道の長さ(線路のこう長)です。往復の2本ぶんは、単相2線式の係数 K = 2(35.6 = 17.8 × 2)に入っています。長さを2倍にして入れると、電圧降下を2倍に見積もります。

電流には何を入れますか

回路に流れる電流です。三相3線式は線電流、単相3線式は電圧線1本の電流(負荷が平衡しているとき)を入れます。

降下率は何の電圧で割りますか

回路の電圧です。単相2線式は 100 V か 200 V、三相3線式は線間の電圧、単相3線式は電圧線と中性線の間の 100 V です。

力率やリアクタンスは入れなくてよいですか

簡略式は、リアクタンスを無視し、力率を 1 と見た式です。屋内配線などではこれで差し支えない場合が多い式ですが、太いケーブルや力率の低い負荷では、基本の式 e = K × I ×(R cosθ + X sinθ)× L に、ケーブルの交流導体抵抗とリアクタンスを入れて確かめます。

簡略式の抵抗は 20 ℃ の値です。岩崎電気の技術資料の表1.7 では、600V CV ケーブル(2心・3心)14 mm² の交流導体抵抗(90 ℃)は 1.71 Ω/km、簡略式の抵抗は 17.8 ÷ 14 = 1.27 Ω/km です。ケーブルが熱くなる使い方で余裕が少ないときは、基本の式でも確かめてください。

アルミの電線は計算できますか

できません。係数は銅電線の導電率 97 % から出した値です。

延長コードやコードリールは

コードの太さ(0.75 mm²・1.25 mm²・2.0 mm² など)を「断面積を直接入れる」で入れると計算できます。電圧降下は、電線が細いほど、長いほど、使う電流が多いほど大きくなります。

ケーブルの種類(VVF・CV など)で答えは変わりますか

簡略式は導体の断面積と銅の導電率だけで出すので、ケーブルの種類は式に入りません。許容電流はケーブルの種類(絶縁物の種類)と敷設のしかたで変わるので、別に確かめます。

答えの扱い

出典

電圧降下を計算する