6畳の部屋とトイレの壁を、巾ごとに計算した例です。
6畳の広さ
不動産の広告で居室の広さを畳数で表すときは、畳1枚当たり 1.62 m² 以上(各室の壁心面積を畳数で割った数)の意味で使う決まりです(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則 第9条(16))。6畳なら 9.72 m² 以上で、壁心 3.6 m × 2.7 m の部屋がちょうど 9.72 m² です。
ここでは、この 3.6 m と 2.7 m を壁の横幅として計算します。実際の壁の横幅は、壁の厚みの分だけ壁心より短いので、測った寸法を入力すると、ここの例と同じか少ない巾数になります。
例: 6畳・無地・巾 92 cm・天井高 2.4 m
| 面 | 横幅(m) | 巾数 | 面積(m²) |
|---|---|---|---|
| 面1 | 3.6 | 4 | 8.64 |
| 面2 | 2.7 | 3 | 6.48 |
| 面3 | 3.6 | 4 | 8.64 |
| 面4 | 2.7 | 3 | 6.48 |
3.6 m の面は 3.6 ÷ 0.92 = 3.91 を切り上げて 4巾、2.7 m の面は 2.93 を切り上げて 3巾です。巾数は合わせて 14巾、1巾は 2.50 m、必要な長さは 35.00 m で、要る壁紙は 35 m です。初めて張るときの1割多めなら 39 m です。
張る面積は、壁 30.24 m² から 1.69 m × 1.17 m の窓と 0.78 m × 2.0 m のドアを引いて 26.70 m² です。窓やドアがあっても、要るメーター数は変わりません(窓やドアの所も1巾の長さのまま計算します)。
例: 同じ部屋に柄物(縦リピート 32 cm)
縦リピート 32 cm の柄物なら、240 ÷ 32 = 7.5 を切り上げて柄の数は 8、1巾は(8 + 1)× 32 = 288 cm です。14巾で 40.32 m、要る壁紙は 41 m です。無地より 6 m 多く要ります。
例: トイレ(横幅 0.8 m・1.6 m が2面ずつ)
狭い面が多い部屋は、面ごとの端数で巾数が増えます。横幅 0.8 m の面は 0.8 ÷ 0.92 = 0.87 で1巾、1.6 m の面は 1.74 で2巾なので、4面で 6巾です。天井高 2.4 m の無地なら、2.50 m × 6巾 = 15 m です。
張る面積は、壁 11.52 m² から 0.7 m × 2.0 m のドア(1.40 m²)を引いて 10.12 m² です。
自分の部屋で計算するとき
- 壁の横幅は、1面ずつ測って行に入力します。押入れやクローゼットの中も張るなら、その面も追加します。
- 天井高は、部屋の中で何か所か測って、いちばん高い所の数を入力すると足りなくなりません。
- 有効巾と縦リピートは、張る壁紙の商品の表示を見て入力します。
出典
- リリカラ オンラインストア「壁紙クロスの必要メーター数の計算方法を徹底解説!」(2024年2月9日): 面ごとに横幅を壁紙の巾で割る・無地は天井高+10 cm・柄物は縦リピート1つ分を加える
- 不動産の表示に関する公正競争規約施行規則(不動産公正取引協議会連合会): 第9条(16)畳1枚当たりの広さは 1.62 m²(各室の壁心面積を畳数で割った数)以上
- 公共建築数量積算基準(令和5年改定)国土交通省大臣官房官庁営繕部: 第5編 第2章 第2節 2(1)開口部を引く・1か所 0.5 m² 以下は引かない(p.34)
基準・商品の表は丸ごと載せていません。式と、必要な数値だけを引用しています。